1.職人の目線と体感で布団メーカーの敷布団ランキング
ちょっと物々しい肩書きをならべてしまいました。
実は、最近、テレビショッピングやインターネットで紹介されている敷布団の記事や広告の内容に、本当だろうか? 自分の実感とはほど遠い・・・と思わざるを得ないものが多く、心を痛めております。
長年、布団一筋に製造・販売をしてきた布団のプロとして、ひと言もふた言も言いたくなってしまう内容があまりに多いことから、ここで私の実感をお伝えしておこうと思います。
他社様を非難するのが目的ではありません。
職人として、また腰痛や冷えに苦しんで敷布団ジプシーを経験した者としての正直な感想を書かせていただこうと思ったのです。
その上で勝手にメーカーの敷布団をランキングにしてみました。
ネットでの広告量が多い布団メーカーは、
ページを作っている人、
プロデュースしている人、
アフィリエイトしている人など、
多くの人が関わって展開しています。
当然、検索のランキングでも上位にきやすくなります。
表現が魅力的ですし、目に触れる機会が多いので、読者の方々は信用しますよね。
敷布団に悩みをお持ちの方ほど、表現が上手なメーカーの敷布団に期待がふくらんでしまう気持ちもよくわかります。
ただ、多くの場合、ネット制作や番組制作に関わっている人たちは布団のことをよく知っているわけではありません。
あくまでも商品を販売しているメーカーや販売先の考え方です。
商品には適正価格があります。
どこでも販売しているような商品で、同等のものがもっと安く手に入るとしても、お客様が広告の上手なほうを選んでしまうということも、よくあります。
もっと安く手に入ったのにと、購入後に気づいても、指定の返品可能期間はもう過ぎているためにお客様がそのメーカーに失望されたり、トラブルになったり、場合によっては通販の敷布団そのものに失望というケースも少なくありません。
また、布団の返品はサイズ的に手間も送料もかかるため、不満や不具合をあきらめてしまうお客様も多いことでしょう。
もちろん、かつて横行したような「安物の羽毛布団を高価で販売する悪徳訪問販売」と、知名度の高いメーカーによるテレビ・ネット通販が同じとは申しません。
ページのデザインの魅力的な点、長所をわかりやすく、印象的に伝える手法など、見習うべき点もたくさんあります。
けれど、良心的ではないと思われる部分については、布団のプロとして、多くの皆さんにも知っておいていただかなくてはと思わずにいられないのです。
2.メーカーの敷布団をキャッチフレーズでランキング!
テレビショッピングやネットプロモーションで、日本の皆さんにすっかりおなじみになっている有名メーカーの敷布団。
そのキャッチフレーズを紹介します。「ランキング」としましたが、あえて順位付けはしていません。あくまでも布団マイスターである私の個人的な感想を、ランキング形式でお伝えるすものとしてお読みいただければ幸いです。
キャッチフレーズだけご覧になって、実際の製品やメーカーを連想できたあなたは、かなりの敷布団ツウですね。
2-1【「まるで雲の上で寝ているような寝心地体験」】
まるで雲の上で寝ているよう。
こういった包み込まれるような布団は、キャッチフレーズの通り、実際に寝心地がよい敷布団です。
ただ、ここでいう寝心地がよい敷布団というのは「やわらかい」ということです。
このやわらかい敷布団は3か月くらいまではたしかに心地よいのですが、その後ゆっくりとからだを蝕(むしば)みます。
1~2年後には、多くの方が腰の痛みを訴えます。
そのため、腰に不調がある方には、「雲のような心地よさ」は、あまりおすすめできません。
2-2【「睡眠の質を変えてみませんか?」】
こちらの樹脂敷布団メーカーは知名度が高く、広告もイメージがいいですよね。
でもはっきりいいます。
樹脂は寒いです。
そして、高反発といいながら、実際にはそんなに高反発とはいえないのです。
硬さの目安となるニュートン数を公表しないのはなぜ?
なんて、つい、このメーカーを疑いたくなってしまいます。
また、サイズも195cmですので、フローリングで使うなら165cmの身長までです。
ベッドマットレスに合わせたサイズ感で製造販売しているのだとは思います。
ベッドは掛布団が周囲に垂れることを想定して、このサイズが定番となるわけですが、それにしても身長171cmまでの対応サイズですので、それでいいの?
と思ってしまうわけです。
樹脂製の敷布団はアンカも、電気敷毛布も、布団乾燥機も、使えませんが、その点は広告で伝わっているでしょうか。
洗えるといっていますが、本当に自宅で洗いますか?
お風呂場で?
布団をお風呂場で洗うとすごく大変なことを知ってますか?
2-3【「日本人の体形に合わせて作られたマットレス」】
ランキングのなかでも、これは物の割に価格が高いです!
ホームセンターへ行けば8,000円から10,000円程度の品を上手にプロデュースして、39,800円。
こちらのメーカー敷布団は高過ぎ、と個人的には思います。
39,800円と価格がついていると、普通の三つ折マットレスプラスアルファの要素があると考えるのが普通でしょう。そこで、特別な工夫やメリットがあるのかもと、穴が空くほどよく見ても、普通のマットレス。そして、よく見た結果、中国製でした。
中国製が全部悪いとはいいませんが、日本人の体型に合わせてつくった国産品を思わせる見せ方には「?」と思わざるを得ません。
2-4【「眠りの悩みを解決するマットレス」】
テレビでよく、深夜、早朝に宣伝していますね。
横向きの寝姿勢できれいな外人のお姉さんが寝転がって「背骨が一直線」とうたっています。
とてもやわらかく、手のひらの跡がついてしまうくらい。
卵を上から落としても割れずに衝撃を吸収してしまう、体圧分散が優れているので腰にいい、といった点をウリにしています。
でも、仰向けで眠ると腰の部分がへたってしまった敷布団のようになり、3~4か月使うと腰が痛くなってしまいます。
寝心地はやわらかいのでとてもよいです。
体圧も確かに分散しますが、分散しすぎだと思います。
やわらかい敷布団は、寝返りのときに目が覚める方が多いです。
眠りも浅くなり、疲れがたまってしまうのです。
2-5【「あなたの最高の眠りはここから始まります」】
2−4と同じ低反発敷布団です。
こちらのメーカーの敷布団も同じ結果になりますので、私からはおすすめできません。
2-6【「世界最大の寝具ブランド」】
こちらは、高反発ウレタン製の敷布団です。
これなら腰痛の方におすすめです。
また、保温力もあり、よいと思います。
ただ、170ニュートンの平面マットレスなら、価格的にもう少し安くできるのかな?
とは思います。
とはいえ、常識はずれに高価というわけではないと思います。
とりあえずはよい品、このランキング内では、よいほうの敷布団ではないでしょうか。
3.布団メーカー櫻道ふとん店の手づくり敷布団はこんな方におすすめ
せっかくなので、ランキングの番外として
有名メーカーではありませんが、櫻道ふとん店も紹介させていただきます!
櫻道ふとん店では、布団マイスターの私自身が腰痛、冷え性、アレルギーなどを持っているので、自分でいろいろな布団を試しています。
たくさんのメーカーの敷布団を実際に使って分解したりしました。
その結果、自分の中で勝手にランキングができていきました。
そして、まず自分の腰痛を何とかしようと、自分で敷布団を開発しました。
当然、自分史上最高ランキングになるものをつくっています。
私は持病として
腰痛、背中が張る、肩が凝る、下痢便秘、胃腸虚弱、だるさ感がある、睡眠時間が短い、花粉症、アレルギー、不整脈、尿路結石、過労、鞭打ちなどがありました。
「快眠の王」を使い25年以上になりますが、このうち、腰痛、背中が張る、肩が凝る、下痢便秘、胃腸虚弱、だるさ感がある、睡眠時間が短い、花粉症、不整脈、尿路結石の症状が減りました。
特に腰痛、背中のハリ、肩こり、だるさなどは激減しています。
25年の間には、いくつもの敷布団を試していますし、すべてが「快眠の王」のおかげ、とはいいませんが、この敷布団からは離れられません。
「快眠の王」のライト版「腰いい寝」も、腰痛の方にはおすすめの敷布団です。
信州大学繊維学部との共同研究を通じ、日本人の体型、気候にあった布団づくりにも情熱をもって取り組んでいます。
「快眠の王」に関しては、信州大学繊維学部に持ち込んで研究を重ね、そこからいただたデータを基に、改良しながら現在の形になっています。
日本人の身長は146cmから175cmのなかに9割の人が入ります。
体重は43kgから75kgまでで7~8割の人が当てはまります。
また、日本人の骨盤は男性と女性で大きさが違います。
女性は妊娠前と妊娠後で骨盤の広さが変わります。
人体の体重の割合は腰の部分が42~45%腰の部分に約20kg~33kgの重さがかかります。
この重い腰をしっかり支える敷布団が、あまり存在しないのです。
外国から来た〇〇敷布団・・・
と宣伝文句でいわれても、日本人の腰と西洋人の腰が違うため、本当に輸入品なら、日本人には合いません。
だって、どちらが長寿の国ですか?
私は、日本の昔からある寝具メーカーの敷布団こそ、しっかりと健康を考えてつくっていると思っています。
一例ですが、
ある有名メーカーの羽毛掛布団が輸入された時、ドイツ製が圧倒的多数でした。
ドイツは技術立国で、羽毛が出ない生地の技術を持っていたからです。
数年後、生地は同じですが、こまやかなキルト縫製方法を開発した日本が世界一になりました。
それまでのヨーロッパ製は、「ベッドメイキング」の文化での羽毛布団。
寝る前にベッドメイキングして、片寄った羽毛を真ん中に集めるので、キルトは大雑把でよかったのです。
日本では「なぜ羽毛が片寄るのか?」というクレームが多く、縫い方を工夫して、羽毛が片寄らないキルトを考えました。
今では世界中でこのキルト仕様が採用されています。
ちなみに櫻道ふとん店では、オリジナルの縫製方法で羽毛布団を製造販売していますのでもっと進んでいますがwww。
また、日本は高温多湿で、降水量がとても多い国です。
夏でもムレない敷布団。
冬あったかく、夏ムレなければ気持ちよく使えます。
ウレタンはからだをしっかり支えて、復元率も高いのですが、ムレ感はどうしても残ります。
このムレ感の解消は天然繊維の得意とするところです。
「カルカル敷布団」は木綿タイプと羊毛タイプがあり、凸凹ウレタンに天然繊維がついているので、しっかり汗を吸い、湿気を飛ばし、冬は天然繊維の保温力と夏は天然繊維のムレ感解消で、1年中気持ちよく使えます。
また、信州大学繊維学部と共同研した商品。
「腰いい寝」
「快眠の王」
は、特殊加工の超高反発凸凹ウレタンで科学的にからだを支え、特許の「温泉綿」(トルマリン配合)により、1年中気持ちよい遠赤外線を放出します。
個人的にランキングとしてさまざまなメーカーの布団についてお伝えしました。
いろいろな敷布団をお使いになった経験をお持ちでしたら、ご自分のランキングを考えてみてはいかがでしょうか。
何を重視すべきかがよくわかるのではないかと思います。
櫻道ふとん店では、店頭で硬さや感触をお試しいただくだけでなく、敷布団の3週間無料レンタルも用意しています。
ぜひ、試してみてくださいね。