1.ジュニアサイズの敷布団の選び方
ジュニアサイズの敷布団は、次の3つの点に気をつけて選びましょう。
①仰向けで眠る(ストレス対策)
②寝返りを楽に打てる
③あたたかくして眠る
それぞれを詳しくみていきましょう。
1-1【ジュニアサイズの敷布団の選び方<仰向けで眠る(ストレス対策)>】
生まれてすぐの赤ちゃんは「ミルクを飲んで眠る」の繰り返しで、24時間ほぼ眠っています。
それからだんだんと起きていられる時間が増えていきます。
ジュニアサイズを考える時期は、小学校に入学する頃になります。
現代の子供たちは、育つことだけではなく、ストレス社会に対応していく必要にも迫られています。
実は、仰向けの姿勢で眠るのが、ストレス軽減にもいいことがわかっています。
眠りの深さには波があり、その深さで「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」に分けられます。
眠りの深いノンレム睡眠のときに脳が休んでいて、眠りの浅いレム睡眠のときに脳が活発になります。
さて、ぐっすり眠ると、そのあと頭がシャキッとしますよね。
これはノンレム睡眠のときに、脳が要らない情報と必要な情報を分けてくれているからです。
必要な情報だけ取り出せるようにして、不要な情報は格納します。
眠りが深いと、ストレスになりそうな不要な情報は、変換して格納するか、とても小さなできごととしてしまいます。
ただ、こうした処理は深い眠りでしかできません。
仰向けで眠ると、眠りの深さが一番深いところまで到達します。
しかし、横向きやうつ伏せでは50%しか届きません。
これではストレス処理に時間がかかり、
「もっと寝たい」
「睡眠不足」
「やる気にならない」
という事態が起きます。
仰向けで眠れる寝具なら、ジュニア時代のストレスを一番効率的に取れる眠りになるのです。
1-2【ジュニアサイズの敷布団の選び方<寝返りを楽に打てる>】
子供の寝返りには、疲れを取る、血行促進、筋肉の刺激の反復、の3つの役割があります。
ジュニア世代はからだを動かすのが得意です。
「そんなに動いて疲れないの?」
と思うくらい、たくさん動きます。
大人が子供と同じように動いたらすぐにへとへとです。
このからだの疲れを取るのには、眠るのが一番です。
また、いったん眠ると、大人では考えられないほど寝返りを多く打ちます。
寝返りは疲れを効率的にとるはたらきをします。
筋肉が収縮して血液を細胞まで届けやすくするのです。
からだと敷布団との接点は、血が止まっている状態です。
寝返りを打つことによってこの接点を移動させ、からだ全体に血液を回し、早く疲れをとります。
ジュニアは大人に比べて心臓が小さいので、血液をからだの先端に送るのが大変です。
まして成長を続けている時期なので、細胞が栄養をたくさん欲しがっています。
この心臓の手助けとして、ふくらはぎをはじめとする手足の筋肉が、応援してくれます。
「子供は暑がりだから、布団を蹴とばして剥いじゃうのよね」
というお母さんは多いですね。
たしかに、ジュニアは平均体温が大人よりも高いので、寝汗もかきますし、暑いときもあると思います。
しかし、心臓の助けのために手や足を動かしているときがありますので、もし布団を剥いでしまっていても、汗をかいていなければ、必ず掛布団をかけ直してあげてください。
もう1つ、筋肉の刺激の反復があります。
これは日中、運動などによって刺激を受けたことを、脳に記憶を定着させるためにおこなっています。
水泳を例にあげてみると、泳ぐ練習をしたときには、どうやったら前に進めるかを眠りのなかで反復練習したり、息継ぎのときの姿勢などを調整します。
毎日少しずつでも継続して練習すると、夜眠っている間に練習して、記憶に定着させます。
継続する意味は、日中だけでなく夜にもあるのです。
寝返りを楽に打てる敷布団で眠ったほうがよいのには、こんな深い理由があるのです。
心身とも成長中のジュニアには、ぜひ寝返りを打ちやすい敷布団を選んであげてください。
1-3【ジュニアサイズの敷布団の選び方<あたたかくして眠る>】
冷えは万病の元といいます。
特に寝冷えは免疫を極端に下げます。
床や畳からの冷気を遮断するような、断熱性の高い敷布団が有効です。
保温というと掛布団を気にする方が多いのですが、実は下からの熱のほうがからだに影響します。
極端な例ですが、
汗がだらだら流れるような夏の暑い日でも、もしも氷の上で寝たとしたら、世界一高級な羽毛布団をかけても眠れません。
反対に、雪が降る寒い夜でも、下が岩盤浴のようにあたたかい板なら、肌掛けでも眠れる気がしませんか?
そうなんです。
掛布団よりも敷布団のほうが、保温には効果があるのです。
特に成長著しいジュニアの皆様には、保温力がある敷布団をおすすめします。
ところで、
「別に敷布団をよいものにしなくても、エアコンをかければ1年中快適」
と思われる方がいると思います。
しかし、汗腺も成長過程にあるジュニアには、
「暑いときには汗をかき、寒いときには肌が閉まる」
という、自律神経がしっかりと働きながら眠れる環境が一番です。
2.成長し続けるジュニアの睡眠
睡眠中の脳の発達について、もう少し詳しく話をしましょう。
人は眠ると、ノンレム睡眠とレム睡眠を繰り返します。
レム(REM)は「ラピット・アイズ・ムーヴメント」の略で、「眼球運動をしている眠り」という意味です。
眠っているときに、目がぐりぐり動いている状態のことです。
このときにちょっと強引に起こしてみると、かなりの確率で夢を見ています。
「だから目が動くんだ」ということが、分かると思います。
もう一方のノンレム睡眠は、レム睡眠とは反対に、目が動いていない眠りです。
このときは、手や足がぴくぴく動きます。
ここから、レム睡眠がからだの眠りで、ノンレム睡眠が脳の眠りと呼ばれています。
ただ、これは「大きく分けて」の話となります。
実はもっと奥が深いのですが、専門的な話になりますので、この場ではこれくらいにしておきます。
さて、眠っているとき、大脳のなかでは何が起きているのでしょうか?
まず最初にやってくるのがノンレム睡眠です。
そのときに、成長ホルモンがたくさん出ます。
さらに、要らない情報の整理をします。
たとえば、今、あなたはパソコンか、スマホでこの画面を見ています。
その画面の向こうの景色を気にしたことがありますか?
何がありますか?
壁ですか?
人ですか?
リビングのクッションですか?
それから、
今、着ている服の色は何色ですか?
気温は何度?
風はどのくらいの強さは?
音は?
実は、こういったことも脳はしっかりと感じていて、必要な情報だけあなたに与えています。
記憶にも残しています。
でも、その情報は、これからも必要ですか?
なんと、必要でない情報は、ノンレム睡眠のときに脳が消去(正確には圧縮)してくれるのです。
反対に、必要な情報はどうするのでしょう?
たとえば、野球などスポーツをします。
すごくいい感じで何かができたとき、あなたはきっと
「再現するために、この手の感覚、角度、タイミング、からだの使い方をしっかり覚えなきゃ」
と思います。
ほかにも、
「1+1=2を明日までに覚えてください!」
と言われると、
「覚えなきゃ」
と思います。
こういった必要な情報は、ノンレム睡眠のときに、高速で繰り返します。
こうして、いる情報といらない情報とを分けて、整理しているのです。
そして、もう1つ。
脳へ記憶を定着させる一番の方法は、眠ることです。
2時間勉強をしたあと6時間遊んでからテストを受けた場合と、
2時間勉強をしたあと6時間眠ってからテストを受けた場合を比べる実験がありました。
その結果、眠ったほうが遊んだほうより、平均点が2割もよかった、という結果が出たそうです。
脳科学の本によれば、
「2時間勉強をして6時間眠って2時間復習をし、あとは自由」
という方法が一番平均点がよかったそうですが、そんなにきっちりできません。
なので、
「2時間勉強をして眠る」
この繰り返しを実行するとよいです。
脳は2時間前のことを一番よく覚えている、という特徴を利用した、ジュニアにもおすすめの勉強法です。
3.ジュニア用の敷布団のサイズ
布団サイズと適応年齢を表にまとめてみました。
ジュニアサイズは小学校入学から中学校までくらい。
高校生以上はもう、大人用のほうが効率的ですね。
大は小を兼ねるので、3歳の頃からジュニアサイズにしてもよいですね。
年齢 | サイズ | 敷布団 | 掛布団 |
---|---|---|---|
6か月まで | ベビーベッド | 72cm×120cm | 90cm×120cm |
3歳まで | ベビー | 90cm×130cm | 110cm×130cm |
7歳まで | キッズ | 90cm×160cm | 120cm×160cm |
12歳まで | ジュニア | 90cm×185cm | 135cm×185cm |
大人 | シングル | 100cm×210cm | 150cm×210cm |
4.ジュニア用の敷布団で考えてほしいこと
ジュニアの敷布団を選ぶ際、ぜひとも意識してほしいことが3つあります。
①寝汗
②おねしょ
③成長を妨げない寝姿勢
3つそれぞれの理由を説明します。
また、そのほかにも大事なポイントがあるので、参考にしてください。
4-1【寝汗を考えてジュニア用の敷布団を選ぶ】
ジュニア時代は、成長期なので、成長熱が出ます。
大人の理想的な体温は36.5℃ですが、子供は36.7℃くらいがよいのです。
低体温の大人にとっては、微熱にあたる温度ですね。
細胞がどんどん増えるジュニアの成長期は、汗もたくさんかくのは当然です。
また、日中だけではなく、睡眠中は常に成長ホルモンが出るため、微熱が出ます。
ですから、寝汗も多いのがジュニアです。
最近ではエアコンが進化しているおかげで、汗をかかずに眠る子がとても多いのですが、汗をかかせないと自律神経が壊れます。
適度な寝汗をかいて、それをしっかりと吸い取り、気持ちよく取れる敷布団がジュニアにはよいですね。
4-2【おねしょを考えてジュニア用の敷布団を選ぶ】
おねしょ対策に、ジュニア用の洗える敷布団を用意する親御さんがいます。
でも、それよりも、おねしょをさせないほうがいいと思いませんか?
では、どうしたらおねしょをしなくなるのでしょうか?
ずばり保温力のある敷布団を使うことです。
成長期にあるジュニアのおねしょは、心理的な原因も探る必要がありそうですが、寝ている間のからだの冷えがひきがねとなる場合も多いと考えられます。
ポリエステルの敷布団は洗えますが、保温力がとても低いのです。
また、樹脂も同じです。
プラスチック系の繊維は保温が苦手です。
ウレタンや木綿、羊毛は、繊維が断熱性を持っていますが、樹脂やポリエステルは熱を逃がしてしまいます。
ジュニアの敷布団は、しっかりと保温や断熱ができる、木綿、羊毛、ウレタン素材にしましょう。
4-3【成長を妨げない寝姿勢を考えてジュニア用の敷布団を選ぶ】
ジュニア時代には、背骨の成長がとても大事です。
背骨は内臓をしっかり支え、姿勢がキレイになることで、全身の血行がよくなります。
背骨がキレイに並ぶと、やる気も起きます。
いろいろなことに興味を持ち、積極的に集団生活や興味を持ったことに熱中して頑張れる、そんな子供に育つといいですね。
きれいな寝姿勢は、きれいな背骨をつくりやすくします。
そのために、ジュニア時代は、硬めの敷布団を使いましょう。
ウレタンのように数値が表示されているものであれば、できれば160ニュートン以上の硬い敷布団をおすすめします。
4-4【ジュニアの生活習慣を整える敷布団選び】
成功している人は、朝を大事にします。
成功している人の本を読むと、気持ちよく起きられたら、
「今日もいいことが起こりそうだ」
と思う人が多いです。
また、「よし、気持ちいい1日が始まる」と声に出す、有名な心理学者もいます。
子供と一緒に布団を片付けながら、親も成長しませんか?
朝、布団を片付ける行為によって生活習慣が整うとともに、整理整頓が身につき、子供自身の成長につながります。
そうした観点からも、ジュニア用には、自分であげおろしができて、折りたためて軽い敷布団がいいですね。
4-5【ホコリ・アレルギーを配慮してジュニアの敷布団を選ぶ】
アレルギーのジュニアたちが増えました。
ハウスダスト・ホコリ・ダニで眠れないジュニアがとても多いのです。
ダニやハウスダストが一番多いのは、敷布団です。
その対策で一番よいのは、クリーニングに出すことです。
予算があるなら、定期的に出すことをおすすめします。
次に掃除機です。
できればダニ対策の紙パックタイプがおすすめです。
最近はやりの「ダイソン」よりも吸引力が断然強いし、吸ったダニを外に出しません。
また、布団乾燥機でダニを退治するのも効果的です。
布団乾燥機でダニを退治した後に掃除機をかけると、なお一層よいですね。
ダニが繁殖しない、ウレタン敷布団もおすすめです。
また、汗疹(あせも)もアレルギーの一種です。
ジュニアたちには、汗の吸い取りがよく、湿気をこもらせない敷布団がオススメです。
この場合、掛布団も同じように汗をしっかり吸い取り、肌にあたる部分がいつもサラサラだとよいですね。
櫻道ふとん店では、
新陳代謝があがりやすくなる特許取得済の敷布団
「腰いい寝」「快眠の王」
また、同じく特許を取っている「温泉綿」入りタオルケット「お日様のチカラ」、
ガーゼケット「ほほ笑みケット」
がジュニアにおすすめです。
5.櫻道ふとん店がおすすめする「ジュニアの成長に合わせた敷布団の選び方」
敷布団を選ぶ場合、赤ちゃんのときは木綿わたの敷布団が無難です。
なお、木綿わたの敷布団は、わたの原産地によって硬さが違うので注意しましょう。
赤ちゃんのときは木綿わたの敷布団を使って、ジュニアのときに打ち直しをし、成長に合わせて大きくすることが、もっともローコスト。
しかも健康的です。
値段を考えなければ、手づくりの羊毛敷布団を、成長とともに打ち直しをしながらサイズアップしていくのがベストです。
櫻道ふとん店では、
特許を取っているトルマリン配合「温泉綿」の敷布団
「腰いい寝」
「快眠の王」
を、成長とともにサイズアップしていくことをおすすめしています。
長い目で見ると、コスト面でもおすすめです。