1.高反発の敷布団がなぜおすすめなのか?
現在、「低反発」の敷布団やマットレスを使用している方はいらっしゃいますか?
低反発素材の敷布団やマットレスは寝心地はよいのですが、実は腰にはあまりよいとはいえず、あまりおすすめできないのです。
高反発の反対語が低反発。反発力を弱くしたもののことをいいます。
ゴルフボールを持って落とすと、床なら跳ね返りますね。
跳ね返る高さが高いほど「高反発」の素材であると言えます。
同じことをしたとき、ほとんど跳ね返らないのが「低反発」です。
低反発の敷布団(マットレス)素材の1m上から生卵を落としても割れません。
しかも、跳ね返りません。
ポトッと落ちるだけで、敷布団(マットレス)が受け止めてしまいます。
NASAの宇宙飛行士が、宇宙へ飛び立つとき、とてつもない重力が背骨にかかります。
この重力を受け流し、からだへの衝撃を軽減するために開発されたのが低反発の素材です。
普通のウレタンは「発泡ウレタン」といって、ポリオール(アルコールの一種)・イソシアネート(硬化剤)によって発生する炭酸ガスが膨らんで気泡となり、形成したもの。
こちらの素材で作った敷布団(マットレス)は高反発タイプとなります。
「低反発ウレタン」は、この発泡をさせないつくり方で、「未発泡ウレタン」とも呼びます。
通常のウレタンは薬剤を混ぜて膨らむので軽くなりますが、低反発ウレタンで作った敷布団(マットレス)は未発泡のため、重い敷布団になるのが特徴です。
また、通気性も悪いのです。
ひところは、「低反発」の素材が体圧分散としてもてはやされて人気でした。しかし、腰痛にはよくないことが分かり、最近では高反発素材のほうが人気です。
私も自分で低反発敷布団を試してみましたが、低反発素材はおすすめできないと判断し、お客様には1枚も販売しておりません。
2.一瞬硬いと感じる高反発素材。だけど腰痛におすすめなのは高反発敷布団。
反発力を高めたものを「高反発」と呼びます。
前述の低反発とは正反対で、硬めです。
「高反発マットレス」というと、素材的には、ウレタンマットレス系と、樹脂(「エアウィーヴ」)系と、ベッドなどで使うスプリング系があります。
いずれも、筋肉のやわらかい女性にとっては、少々硬すぎるという感触を持たれるかもしれません。
よく「腰痛には体圧分散」が重要といいますが、高反発素材で体圧分散をしようとすると、敷布団の面が平面の場合は、硬い面がからだの曲線に合わず、体圧が分散されません。
敷布団やマットレスの面が平面であった場合、低反発素材の敷布団やマットレスのほうが体が沈むので、からだと敷布団の接触する面積は広く、体圧が分散します。
高反発素材で体圧分散をいうなら、何か一工夫しないと、理論上無理ですし、おすすめできません。
ただ、それでも腰痛の方には高反発のほうがよいと思います。
3.高反発敷布団のおすすめの硬さの目安とは?
JIS規格によるとマットレスの硬さはニュートン数で示します。
ニュートン数とは製品から厚さ5cmの平らな部分を38cm×38cm角で切り取り、直径20cmの棒で押して厚さ3cmにしたときの押し返す力が何kgなのかを表したものです。
JIS規格では、「110ニュートン以上が硬め」となっています。
しかし、私が寝てみたところ、110ニュートンではやわらか過ぎました。
では一体100ニュートンとは何kgでしょうか?
地球上ではおよそ1ニュートン=100gです。100ニュートン=10,000g=10kg、これだと分かりやすくなりますね。
腰の重さは体重の42~45%なので、体重50kgの人が寝たときには、21~23kgの重さが敷布団の中央にかかることになります。
10kgくらいの反発力では、当然やわらかいですよね。
ただ、実際に敷布団やマットレスにするときには、試験の時よりももっと厚くするので、よく分からなくなってしまうわけです。
とはいえ、腰痛持ちの私が自分の腰で試したところ、160ニュートン=16kg以上でないと、腰が沈んでしまう感覚でした。
ですので、腰痛でお悩みの方は、160ニュートン以上の硬さの敷布団・マットレスがおすすめです。
一概に高反発の硬い敷布団といっても、腰が沈んでしまうような高反発敷布団(マットレス)を買い求めてしまう人が多いのではないかと心配しております。
ちなみに、櫻道ふとん店の敷布団「カルカル敷布団」(シングル19,800円)は160ニュートンで、「腰いい寝」や「快眠の王」はその1.3倍以上のニュートン数です。
「高反発」の定義が広すぎるため、櫻道ふとん店では「腰いい寝」「快眠の王」に使用されるウレタンの硬さを「超高反発素材」と、表現しています。
4.高反発敷布団(マットレス)の素材
高反発敷布団(マットレス)の素材は主に3種類です。
①ウレタンマットレス系
②樹脂系
③ベッドなどで使うスプリング系
それぞれについて詳しくみていきましょう。
4-1【ウレタンマットレス系】
ウレタンマットレスは高反発の代表といえるでしょう。
化学製品ですが、最近では特殊なタイプもいくつか開発されており、寝具としてはとても優れた素材になってきています。
ウレタンマットレスの基本的な機能は、ニュートン数と密度で決まります。
ニュートン数の計算方法は前述したとおりです。
およそ100g=1ニュートンですので、何g、何kgと表記した方が、なじみがあって分かりやすいかもしれませんね。
また、密度は発泡ウレタンの場合、へたりに影響します。
ウレタンマットレスを使っているとへたります。
キッチンのスポンジを思い浮かべてください。
目の粗いスポンジときめの細かいスポンジがありますよね、あんな感じです。
(※なお、最近多くなっている見るからに目の粗いスポンジは「ムマック」といって、通水性のよい特殊加工をされたもので、この場合のものとは少し違います)
目の粗いスポンジを使ってゴシゴシ洗い物をすると、すぐにつぶれます。
一方で、きめが細かく硬いスポンジを使うとゆっくり戻りますが、つぶれにくいのです。
これと同じで、マットレスも目の粗いものは空気がたくさん入っています。
きめの細かいものは空気の量が少なく、ウレタン素材の密度が高いのです。
つまり、密度の高いウレタンマットレスのほうがへたりにくく、長持ちなのです。
昭和の時代、ウレタンマットレスが日本でも作られるようになった頃、20cmくらいの厚みのある三つ折のマットレスが大流行しました。
当時は20cmくらいの厚みがないとからだを支えられなかったのですが、現在のウレタンマットレスは、その頃のマットレスをギューッと圧縮して4cm程度の厚みにした感じです。
技術が上がり密度をコントロールできるようになったおかげで、三つ折にしても場所を取らず、収納も楽ちんな上に、薄くても底つき感がないものになったのです。
よさそうな素材を何層にも重ねると、寝心地もよくなりそうに思えますが、薄くてもすべての機能を持っていたほうがよいですよね。
ただ、それはつくるのがむずかしく、価格も高くなります。
4-2【高反発ウレタンマットレス、日本製と中国製の違い】
ウレタンマットレスの工場に行くと、体育館よりもっと大きな建物の中で、巨大なパンがニューっと吐き出されるような感じで、ウレタンができあがってきます。
これをある程度の大きさに裁断し、運搬します。
このひとかたまりは、なんとパンと同じく「一斤」と呼ばれます。
パンを想像していただくと分かりやすいのですが、上の方はやわらかく、下のほうは硬いですよね。
この点も同じ。重力があるのでどうしても均一な発泡はできません。
ここからが日本製と中国製の違いです。
日本のウレタンメーカーは、これを均一にできるよう、あらゆる技術を使ってかなり神経質に発泡の均一化に努めます。
実はJIS規格よりも社内規定のほうが断然厳しいのです。
しかし中国では、なるべく安く低価格で仕上げることに主目的がありますので、日本ほど管理が厳しくありません。
当然、同じ時に発泡したウレタンであっても、製品によってばらつきが出ます。
大量生産なのに硬い製品とやわらかい製品ができてしまうというのが現状で、中国製がおすすめできない理由です。
4-3【さまざまな加工ができる現在のウレタン加工】
ウレタンマットレスを通常の加工で仕上げた場合、密度が上がるとつぶれにくくなります。同時にニュートン数も上がって硬くなります。
しかし、特殊加工をすれば、密度を上げて、ニュートン数を下げることもできます。
この方法を使うと、ニュートン数は低いのにつぶれにくいマットレスができあがります。つまり、柔らかいのにへたりにくいウレタンマットレスもつくることができます。
(「腰いい寝リッチ」「快眠の王リッチ」の「柔らかめ」で採用しております。)
4-4【脱スプリングマットレス】
ヨーロッパの文化であるベッドが、最近では日本でも浸透してきています。
現在の日本ではベッドで寝る人が60%という統計になっています。
日本ではスプリングベッド、いわゆる「鉄のバネ」が入っているものがほとんどです。
しかし最近では、イタリアの「マニフレックス」など、中身が100%ウレタン素材やラテックス(ゴム)のベッドマットレスが注目され、脱スプリングの方向へ進んでいるようです。
ただし、ラテックスはゴムアレルギーや、カビの心配があります。また、素材がやわらかすぎるので、腰痛の方にもおすすめできません。
スプリングの歴史が長いヨーロッパでも、ウレタン100%のベッドマットレスや、スプリングのベッドマットレスの上にウレタン素材を重ねるようになってきました。
4-5【高反発素材敷布団 樹脂系】
「エアウィーヴ」や「エアリー」など、樹脂を繊維状にして固めた敷布団があります。
低反発素材の布団が腰痛の方には評判がよくなく、高反発素材の時代になったことで一躍脚光を浴びたのが、樹脂で作った敷布団です。
硬さはそれなりに硬く、腰にはよいと思います。
へたりも一般のホームセンターで販売している敷布団やポリエステル系の敷布団より持ちます。
また、通気性が他のどの素材よりも高く、カビの対策には一番よい素材だと思います。
櫻道ふとん店の商品では、敷布団の下に敷く「ムレない敷マット」(シングル5,980円 厚さ5mm)が樹脂系です。
樹脂系素材は元々、農業用資材として開発されたものでした。
大きなホテルや店舗の壁が、一面、お花や観葉植物で飾られているのを見たことがありませんか?
その土台の部分を敷布団の素材にしたらどうか?という発想でつくられるようになりました。
というのも、それまでの羊毛敷布団の真ん中には固綿というポリエステル綿を圧縮して硬くした芯を入れてありました。
しかし、へたりが早いため、何かよいものはないかと、どのメーカーも探していて、寝具への利用が提案されたのです。
2022年7月 ムレない敷マットは原料終了のため廃盤となります
4-5-1《樹脂系は寝具に向かないの?》
樹脂系素材については、櫻道ふとん店はもちろん他の寝具メーカーでも、羊毛を巻くなど、いろいろと実験をしています。
その結果、櫻道ふとん店では
①保温力がない
②重い
③電気毛布が使えない
という3つの理由から、樹脂系素材は寝具には向かないと判断しました。
櫻道ふとん店で「エ○ウィーヴ」や「エ○リー」等、樹脂系の高反発敷布団を販売しない、おすすめしないのは、そのためです。
あくまでもウワサですが、北海道では「エ○ウィーヴ」のテレビCMを放送していないのだとか・・・。
真冬に氷点下14℃になる御殿場でも、これは考えさせられます。
4-5-2《樹脂系の敷布団の保温力》
樹脂を繊維にしたものなので通気性がよく、カビ対策には一番よい素材だと思います。
櫻道ふとん店では「ムレない敷マット」(シングルサイズ価格 5,980円)を販売しております。ただ、敷布団本体として使うには通気がよすぎて寒いです。
この樹脂系素材の敷布団を持ち込んだメーカーが「春夏秋」用ですと、真顔でこちらにパンフレットを渡してきて、それに対してこちらは、「冬」がないじゃんとつっこむwwwというやり取りが当時はありました。
2022年7月 ムレない敷マットは原料終了のため廃盤となります
4-5-3《樹脂系の敷布団の重量》
「エアウィーヴ」のマットレスパッドは7kgと重いです。
敷布団は「重い」といわれる木綿敷布団で5.4kgの中身に側生地がプラスされ、だいたい6kg程度です。
これでは重いということで、羊毛敷布団が登場。こちらは3kgと、とても軽いのですが、薄くて不評。
そこで、羊毛と羊毛の真ん中にポリエステルを固めた「固綿(かたわた)」が登場。
これによって布団の厚さを選べるタイプの羊毛固綿敷布団として各社から再登場。
ここで5kgや4.5kgとなって、ホームセンターで人気の商品になっていきました。
そんな時代の流れの中で、樹脂はとても重たく、軽くすると薄すぎて使えない。
ちょうどよい厚みでは重いため、寝具専門店では取り扱うところがなかったわけです。
4-5-4《電気毛布が使えない樹脂系の敷布団》
樹脂の最大の欠点は、熱に弱いということです。
布団乾燥機はもちろん、電気毛布、電気アンカ、アンカ、ホットカーペットの上での使用などは厳禁です。
その理由は素材と製造方法にあります。
樹脂なので石油系の原料を熱で溶かして糸状にします。
この樹脂でできた糸をインスタントラーメンのようにグニャグニャの形状にして水につけて固めます。
グニャグニャ曲がっていますが、少しだけ糸と糸がくっついています。
この接着した部分がとても熱に弱く、電気毛布程度の温度でも離れてしまうということのようです。
離れると、新品時の耐久性が保証できなくなるため、高温を避けなければならないのです。
4-5-5《樹脂系の敷布団の耐久年数》
私がデパートへ行った際、「エ○ウィーヴ」の販売員の方に
「エ○ウィーヴってへたりはあるのですか?もしあるとしたら、何年で交換したらよいですか?」
と質問したことがあります。
販売員は
「はい。1年に1mm程度へたります。7年で7mmへたりますので、7年が目安です」
「7年で・・・。お直しはできますか?」
「お直しはできません。新しく買い替えるようになると思います」
「7年で新品にしないとだめなんですね」
「そうなりますね」
さすがデパートだけあって、にこやかに答えてくれましたが、
「みんな寝具にお金かけているな~。うちの『腰いい寝』や『快眠の王』だったら、もっと長持ちだし、お直しができるから、次回は新品でなくて済むのにな~。専門店でいいのを買うと、長持ちするし、親切だよな~。他の品物もそうじゃないのかな~」
と感じました。
日本の職人の「最後まで使い切る」という想いは当たり前だと思っていましたが、お客さんの立場からするとそんなことないんだなと気付かされました。
「その点をお客様がちゃんと理解してくだされば、俺たちの寝具ってとても優れていると、おすすめできるよな」
と帰りの高速バスの中でメモをとりました。
4-6【スプリング系】
敷布団ではありませんが、ベッドのマットレスも高反発が増えてきました。
櫻道ふとん店では、シモンズベッドと、フランスベッドを販売しております。
ちなみに、シモンズさんの研究チームの方とは、共同研究をしている信州大学繊維学部でよくお会いします。
シモンズさんも眠りの研究をされています。
さて、ベッドのスプリングには、ポケットコイルと連結スプリングがあります。
ポケットコイルとは大きなネジがたくさん入っているようなもの。
連結スプリングは、短めのスプリングを連結し、網目状のものと重ねて何層かにつくりあげるものです。
5.おすすめできない低反発素材の行き過ぎた体圧分散
5-1 褥瘡(じょくそう)対策から始まった低反発素材での「体圧分散」の提唱
もともと敷布団の体圧分散が提案されたのは、褥瘡(寝だこ)対策からでした。
褥瘡(寝だこ)とは、腰や踵などの体重で圧迫されている場所の血流が悪くなったり滞ることで、皮膚の一部が赤い色味をおびたり、ただれたり、傷ができてしまった状態をさします。
脳梗塞による身体麻痺や、筋力の衰え等により、寝返りがうてずに同じ姿勢で居続けるために褥瘡になってしまいます。
褥瘡は進行すると骨が見えてしまうほど、とても痛ましいものです。
この褥瘡を解決するために、「からだと敷布団の接している部分の圧力が高すぎることが原因だろう」という仮説の元、国立○○大学の圧力の先生が、NASAで使われている低反発の素材を使用しました。
「身体の圧力がかかっていない部分まで使って、身体にかかる圧力を分散させたら褥瘡がなくなるのではないか?」という考えだったそうです。
そして、「この身体への圧力を分散させることを“体圧分散”と呼ぼう」となったのが体圧分散の始まりです。
5-2 体圧分散では改善しなかった褥瘡と寝姿勢の崩れ
しかし、いくら体圧分散をしても褥瘡はなくなりませんでした。
私は、信州大学の吉田先生に呼ばれ、褥瘡の研究報告会に出席したことがあります。
この時に、寝具についてたくさんの素材の報告がありました。
一番褥瘡に対して効果がありそうな結果が出たのは、実は「ムートンシーツ」だったのです。
これを意外に感じた吉田先生から、「林さん。何故ムートンシーツなのか予測がつきますか?」とご質問をいただきました。
私は
「褥瘡のできる仕組みは、圧力を受けた骨が皮膚を内側から腐らせることにある。ということでした。
骨とふとんで、骨と皮膚の中間部分の血流が止まることで腐ると仮定します。
そうなると、寝返りができない患者様なので、面で身体を受けるよりもできるだけ点で受け、この点の部分が寝返りをしたときに少しでも移動した方がよさそうですよね。
『ムートンシーツ』は羊の毛皮でできているため、究極の『点で身体を支える寝具』だから褥瘡に効果があるのではないでしょうか。」
とお答えしました。
もともと褥瘡対策に体圧分散を提唱した先生は、圧力の権威であって、人間工学系権威の先生ではないのも事実。
人間工学、人間デザインで有名なレントゲン写真がありますが、その画像は柔らかい敷布団マットレスを使うと、仰向け寝ができないほど、背骨がまっすぐになりすぎる寝姿勢になることを示しています。
人のからだは、腰と胸の部分で体重の80%程度を占めます。体圧分散がとても優れていて、それが過剰だと背骨が真っすぐになってしまいます。人間工学的に、仰向き寝の時には背骨が胸椎から腰椎にかけて2〜3cmのアーチを描いているのが正解です。
背骨が一直線では、腰が痛くなっていきます。従って、いきすぎた体圧分散の低反発の敷布団マットレスは、腰痛の方には特におすすめできないというわけです。
6.おすすめのマットレスの選び方
自分に合った敷布団やベッドマットレスの硬さを選ぶ、おすすめの方法を紹介します。
横になった時に「ちょっと硬めかな?」と思う硬さを選びましょう。
これにはきちんと理由があります。
敷布団を選ぶとき、人は自分の筋肉と同じ硬さのものを好む傾向にあります。
たとえば女性と男性を比べると、通常男性のほうが筋肉があるため、男性は女性より硬いマットレスを選びます。
若い人と老人を比べると、若い人のほうが老人より硬いマットレスを選びます。
現代人はおしなべて運動不足で筋肉が少ないです。
あなたの筋肉量は、体重や年齢に適したものですか?
運動を週に2時間程度をきっちりこなしている人は何も問題ありません。
けれどもし、あなたが運動不足だとしたら、自分のからだを本当にキレイに支えられていますか?
姿勢が悪いといわれませんか?足がO脚ではありませんか?
運動不足の人が「気持ちよい」と感じるマットレスを選ぶと、からだをしっかり支えていない筋肉で選んでいるので、寝姿勢が崩れてしまうのです。
なので、「少し硬いのではないかな?」と思う硬さのマットレスを選ぶと、寝姿勢はキレイになります。
すると、ゆがんでいたからだがよい方向へ向き始めるので、最初は寝にくいかもしれませんが、一週間もすると「朝おきてからだがラク!」と感じるようになるのです
店頭の試し寝で「寝心地がよい!」を選んだ結果、ぐっすり寝たつもりなんだけど、なんだかだるかったり、疲れが残っている、寝たりない、ということが増えますよ。
敷布団やベッドマットレスをご購入の際は十分ご注意くださいね!
自分の適正な硬さが分からない方は、
櫻道ふとん店のオーダーメイドマットレス
「腰いい寝リッチ」または「快眠の王リッチ」
をおすすめします。
世界初!
体重と身長にあわせて匠がつくるオーダーメイドマットレス
「腰いい寝リッチ」
「快眠の王リッチ」
は製作に3週間~4週間程度頂きます。
さて、布団好きな私は、打ち合わせや展示会などで東京へ行くときに、目的を決めて寄り道してきます。
当然、家具屋さんにもよくお買い物に行きます。
ある家具屋でのできごとです。
少し前は
「バネ板の上に低反発のマットレスを重ねた低反発のベッドマットレスです」
とすすめられましたが、
最近では
「腰には高反発のほうがいいですよ」
と、高反発素材を入れたものを販売しています。
時流や流行に合わせて、売れる方を販売しているのですね。
ちなみに、職人の私は低反発の敷布団やマットレスを1枚も販売したことも、おすすめしたこともありません。
欲しいといわれても、
「やめておきなさい、からだによくない品は販売したくない」
と断ります。
頑固かもしれませんね。
しかし、ベッドの中身、構造など、さまざまな素材を何層も重ね、自分でマットレスをつくり出してきたので、お客様には機能も、価格も、私自身が納得できるものしか使っていただきたくないのです。
ポケットコイルを採用している家具屋さんでは、
「コイルの数をたくさん使っているので、寝心地がいいですよ」
と説明を受けました。
ニトリ、イケア、大塚家具などでは、ベッドがずらりとたくさん並んでいて、迷っていると、
「どうぞ、お試しになってください。寝心地のよいベッドが必ずあるはずです」
と声をかけられます。
「それでは失礼」
と、寝転んでみます。
「これ気持ちいいね~。フワ~として包み込まれるみたい。吸い込まれて眠たくなるよ~」
「はい、こちらとても人気のある商品でして、〇〇と〇〇の組み合わせで優しく体を包みこんでくれて、ぐっすりと眠れますよ」
こんなやりとりが行われます。
「俺も一般人ならこの人の言うとおりに買っちゃうな~。この人できる販売員さんだな~」
と感心しながらも、実は心の中では
「俺、運動不足なのにな~。ホントに気持ちいいと感じるのを選んじゃったけど、間違ったのをすすめてるのに気がついてないんだろうな~、知らないんだな~」
と思っています。
意地悪ですかね・・・・。
7.おすすめの敷布団の厚み
人は、厚みで敷布団やマットレスを判断します。
たいてい「厚いほうが気持ちいい」と、深層心理で思ってしまいます。
一方、私たち職人には、できるだけコンパクトに、できるだけ1枚でいろいろな機能を兼ねようという日本人の職人魂があります。
いくつもの要素をぎゅっと簡単にまとめたものこそ、洗練されたものだと思っています。
この考え方は、東洋と西洋で全然違います。
たとえば食事もそうです。
日本なら箸だけですむのですが、西洋のフルコースだとナイフとフォークがたくさん並んで、前採用、魚用、お肉用など、どれを使っていいのか分からないほどですwww
旅行に出かけようとしても同じことが起こります。
1週間の旅行に行くならこのカバン、この洋服にはこの靴、あの洋服にはあの靴と準備しなければなりません。
昔の日本人なら、風呂敷1枚で出掛けて行きました。
風呂敷1枚あれば、服をくるめて、怪我をしたら包帯にもなる、大きさも自由に調整できるなど、とてもシンプルなのにいろいろな場面で使うことができたのです。
このような基本的な考えが身についているので、敷布団も一枚で、
・軽くて、折りたためて
・収納がラクちんで
・日に干さなくてもよくて
・床で一枚でも使えて
・ベッドの上に置いてもよくて
・早く深く眠れる、使っているうちに姿勢がよくなる
・3年使うと体調がよくなっているのが本人にも気がついていない
くらい自然に使える敷布団があればと思ってつくったのが「快眠の王」と「腰いい寝」なのです。
おそらくお客様が期待するほどの厚みは備えていません(約4.5cm)。
けれど、この約4.5cmの厚みこそ、いろいろな機能を凝縮した結果であり、「快眠の王」「腰いい寝」の価値だと、自信を持っています。
8.おすすめ!敷布団メーカーの選び方
品質やからだに与える影響は、メーカーごとに大きく違ってきます。
眠りを研究し、真剣に企画製造しているメーカーも、もちろんありますが、なかには流行に合わせて売れる品を探し、まねしてつくっているところ、デザイン先行で素材は後回しのところ、できるだけ儲けるために品質を落として高く売るところもあるようです。
さらには健康食品メーカーがマットレスをインターネットだけで通信販売して、専門的なことを聞かれると「分からない」と答えたり、
ホームセンターで同じようなマットレスを買えば7,980円程度で買えるのに、インターネット上だけでよさそうな雰囲気を出し、有名スポーツ選手を出して39,800円で販売しているようなメーカーもあります。
敷布団やマットレスをご購入の際は、どこの国で作られて、どんな思いで作っているメーカーなのかを調べてから購入を検討するのがおすすめです。
敷布団のメーカーを選ぶご参考に!
他社の敷布団と比較してくださった記事をご紹介します。
◆各メーカーの「敷布団」夏の検証 >>
◆各メーカーの「敷布団」冬の検証 >>
8-1【インターネットで、だまされないメーカーの選び方】
簡単に購入できるのがインターネットショッピングの魅力です。
一方、商品が届いてみないとイメージ通りかどうかがわからない、販売している会社が本当に信用できるかどうかの判断材料がない、などの心配も。
実際、トラブルも多発しています。
敷布団、高反発マットレス、羽毛布団などをインターネットで買う場合、次の3ポイントを事前にご確認ください。
①実際の店舗はあるのか
②理念などお店の考えや思いに共感できるか
③公的機関のお墨付きがあるか(寝具製作技能士がいるか)
以下でそれぞれについて詳しく説明します。
8-2【実際の店舗があるのか】
最近「敷布団」と検索すると、素人なら買ってしまうだろうなと思われるけれど、こちらからすると危ないサイトが主に2つあります。
どちらも店舗がないので、だまされたことが分かったときに、文句を言う場所が電話しかありません。
それもつながらなかったり。
実店舗を持つちゃんとした会社なら、文句を言える場所があるし、変なことをしたらお店自体が信用をなくすため、はじめから自信のある商品しかインターネットに載せません
8-3【理念などお店の考えや思いに共感できるか】
私がインターネットでお買い物をするときには、実際のお店があるか調べ、次にそこの会社の「理念」を読みます。
「理念」がない場合には、他のところをもう1回探します。
会社は品物を売って利益をいただくのですが、そこには社会的な使命があります。
マイスター自身、櫻道ふとん店はどんな思いで布団をつくって、どんな思いで販売して、どんな思いで使ってほしいか、その心意気をお客様に共感していただければと思っています。
そのため、自分の買い物のときにもついつい同じことをしているところを探してしまうのです。
8-4【公的機関のお墨付きがあるか(寝具製作技能士がいるか)】
皆さんは布団をつくるための国家検定があることをご存知ですか?
大工さん、お医者さん、薬剤師さんなどと同じように、布団屋にも国家検定試験があるのです。
しかし、布団の場合、検定をクリアしていないと布団をつくれないという法律がありません。なのでどのような人が布団をつくって販売してもよいのです。
実際、ミシンも踏めない、針も使えない、素材の特性も知らない、綿入れの基本も知らないという人が、思いつきでつくった布団、あるいは、中国でつくった安い布団をとても高価に販売している業者の多さにビックリしています。
また、ヨーロッパやアメリカなどの国でつくった製品を、日本人の骨盤、骨格、寝姿勢などにまったく合っていないことを知らずに販売してしまっている業者の方がとても多いのも事実です。
国家検定を合格した寝具製作技能士がいる、ちゃんとしたお店なら、安心してよい品を購入できます。購入後のアフターフォローやメンテナンスを考えれば、結果的に一番お得な買い方になるので、おすすめです。
9.高反発敷布団の硬さ
ここまで低反発と高反発の違いなどをお話ししてきましたが、ネットで検索すると「中反発」というのもありました。
前述した通り、反発力が低い低反発はゴルフボールを1m上から落とすと、ほとんど跳ね返りません。反対に高反発は反発力が高いのでかなり跳ね返ります。
硬さであらわすと、低反発はやわらかく、高反発は硬いということになります。
JIS規格ではウレタンマットレスの硬さをニュートン数で表します。
75ニュートン以下が柔らか、75~110ニュートン未満が普通、110ニュートン以上が硬い、となっていますが、一般的な高反発のニュートン数がもっと高いので、中反発というのがどれくらいのニュートン数なのか分からないですね。
ちなみに、110ニュートンでは柔か過ぎて、実際の感覚とは少し違っています。
区分 | 用語(表示名) |
---|---|
110ニュートン(11重量kg)以上 | かため |
75ニュートン(7.5重量kg)以上110ニュートン(11重量kg)未満 | ふつう |
75ニュートン(7.5重量kg)未満 | やわらかめ |
10.高反発敷布団のおすすめ理由と寝起きスッキリ、熟睡環境
高反発の敷布団を使うとどのような効果があるのでしょうか。
また、「朝までぐっすり、寝起きスッキリ」な熟睡を得るためにはどのようにすればよいのでしょうか。
信州大学との実験結果を交えながらお話します。
10-1【腰痛対策】におすすめ高反発敷布団
体圧分散で有名になった低反発。
しかし、仰向け寝で眠ると寝心地はよいのですが、やわらかすぎて腰の部分が沈んでしまいます。
腰にはよくないと評価が下りました。
そこで、有名メーカー各社の高反発敷布団やマットレスに消費者がなだれこんだのです。
高反発は、仰向けでの寝姿勢をキレイに保てるので腰にはよいです。
ただし、高反発といっても、JIS規格のみで「硬い」と表示できるため、プロの私たちからすれば少し柔らかいのに、高反発とうたって販売しているところがありますのでご注意を。
具体的には、150ニュートン以上が高反発と思ったほうがよいと思います
10-2【寝起きをスッキリ、仰向け姿勢】におすすめ高反発敷布団
夕方、仕事が終わると一日の疲れがやってきます。
その疲れ、翌朝起きた時までに取れてまいすか?
「眠った気がしない!」
「熟睡感が足りない!」
「スッキリしない!」
なんてことありませんか?
柔らかい布団で眠ると、からだが自然と横向きになってしまいます。
よくテレビのCMで
「横向き寝で背骨が一直線」
って放送していますよね。
確かに、横向きのときの寝姿勢はあれが一番よいと思います。
仰向けのときはどうでしょうか?
腰が沈んで、腰が痛くなるので仰向けを維持できず、すぐに横向きになります。
横向きと仰向けとでは、いったい何が違うのでしょうか?
信州大学繊維学部で、横向き寝と仰向け寝で血流がどう違うのか実験をしました。
人に、赤と青の2つのシールのようなものを何箇所かに貼りました。
ある大手医療機器の最新式の血流測定器です。
そのシールを貼ると、一分間の脈拍数、血流量、血中酸素濃度を測れます。
そしてパソコンにデータが送られてきます。
仰向け寝のときの血中酸素濃度は99%以上あり、とてもよい状態でした。
横向きになったとたん、血中酸素濃度が97%に低下しました。
問題はないそうですが、95%は保つ必要があるそうです。
また、血流量は横向きになると仰向けの半分程度に低下しました。
横向きになると肺が縮み、酸素がたくさん入らない状態になり、酸素濃度が低下。
からだの半分が自重で圧迫され、血流量も低下するという見解に至りました。
ノンレム、レム睡眠の眠りのリズムも重要で、深い眠りが取れるノンレム睡眠を計測すると、レム睡眠の時とは段違いです。
ノンレム睡眠時の眠りの深さは、「寝深度」といって1段階から4段階まで分けられています。
仰向け寝の時の寝深度は一番深い眠りを示す4を示します。
横向寝はというと、すごく疲れているときでさえ寝深度2です。横向きでは4どころではなく、3にすら到達しないのです。
朝起きる時、スッキリ起きられるか寝た気がしないイマイチな朝かの鍵は、寝姿勢が握っていたのです。
人は一晩に20~30回寝返りを打ちます。
このときに寝姿勢を変えます。
重要なのは寝返りの回数ではなく、一晩における仰向け寝の総合時間が70%が100点の眠りということ。
ずっと仰向けでもよくはないのです。
ただ、スッキリ起きたければ、硬めで、仰向け寝に適した敷布団の方が朝スッキリ起きられます。
ちなみに「腰いい寝」「快眠の王」で寝ると、自然と仰向け寝が増えるので、おすすめです。
10-3【熟睡〜住環境、寝具環境、就寝時間〜】
熟睡を手に入れるための寝室の条件としては、光、音、におい、振動など気にするべき事柄があります。
まず光ですが、深く眠るためにはできるだけ暗いほうがよいです。
当たり前の話ですが、テレビをつけたままで眠ったり、ホットカーペットの上で居眠りをしていたらついつい朝まで・・・
なんて時は熟睡できていません。
また、最近では、スマホの時間が長すぎるという問題があります。
スマホ等の液晶画面の裏側にはLEDライトがついており、この光線が脳の松果体(しょうかたい)という部分を刺激し、昼間と同じ感覚にしてしまいます。
つまり、眠くなりにくく、寝ようとしても眠れないとういう状態になります。
人は眠る時、交感神経から副交感神経へと変わり、脳内ホルモンも昼間のホルモンから夜のホルモンに変わり、眠気が増します。
ところが目から昼間の刺激をもらうと、副交感神経へ移らなくなり、昼間と勘違いしたままになってしまい、それが続くと自律神経が機能しにくくなります。
就寝1時間前以上はスマホをやめ、照明も少し落ち着いた間接照明などを灯す方が理想的です。
眠っていても耳をふさぐわけにはいきませんので、音だけは聞こえてしまいます。
川のせせらぎならまだしも、滝の近くや、高速道路、電車の線路の近くなども音が気になり、眠りにくい場所ではあります。
慣れると眠れるようですが、静かな音楽を流すといいでしょう。
「ゴルトベルク変奏曲」という曲があります。
眠れない伯爵のためにバッハが作ったといわれ、コンサートでこの曲を演奏すると、かなりの人が眠ってしまうそうですよ。
このような曲をかけるなど工夫をするとよいですね。
においや振動なども眠りを妨げます。
寝室を計画する際や、旅や出張などでふだんと違う環境で休む際は、眠れる環境かどうかも気にして部屋を選ぶのがおすすめです。
10-4【寝具環境】
寝起きについてのお話の中で、熟睡にはノンレム睡眠時の眠りの深さ、「寝深度」が一番重要だと書きました。
そのほかにも要素があります。
そのひとつが寝床内気候といって、布団の中の気候です。
体の周りの温度が32~33℃、湿度は55~60%を朝まで保つ寝具が理想的です。
①仰向けで眠れる
②保温をしてくれる
③湿気をコントロールしてくれる
まとめると、この3つの条件を満たすことができる寝具をそろえるのがよいですね。①②③の条件を満たす敷布団、そして①の条件を満たす掛布団はできるだけ軽いほうが寝返りしやすく仰向けに眠れます。
また、②③の条件を満たす掛布団はドレープ性(やわらかく、体のラインに沿って布団がフィットする性質)が高くなくてはいけません。
いくら素材が保温や湿気をコントロールしても隙間が多くては無意味。
やさしくからだにフィットして包み込まれるような掛布団がよいです。
10-5【就寝時間】
人は第二次成長期(性徴)を迎えた後、成長ホルモンの出方が変わります。
夜の10時から2時の4時間がゴールデンタイムといって、たくさんのホルモンがでます。この時間帯に眠っていなければホルモンが少ししか出ません。
この時間帯に体内で何がおこなわれているかというと、からだの修復です。
皮膚はもちろん内臓や筋肉も夜眠っている間に復元します。
風邪をひいたとき、よく「寝るのが一番のくすり」といいます。
眠ると免疫もアップするのでまさにその通りだと思います。
この時間をできるだけ睡眠にあててください。
生活のリズムなので夜型から朝型にするのは大変ですが、このリズムに合わせると、効率的にホルモンが分泌されるため、短時間でも熟睡ができます。
しっかりと体の修復ができるので、10年後、同級生のみんなより若く見えますし、実際にからだの中身も若い状態を保てますよ。
10-6【体の冷え】
冷え性だと、どうしても眠るまでに時間がかかります。
人は眠る時、体の奥の体温、深部体温が下がります。まず、手や足の裏から放熱をして深部体温を下げます。
活動している時より1度深部体温が下がると眠くなります。
ですから、お風呂に入って手足を温めると、しばらくして眠たくなるのです。
旅行だと、旅館に到着してまずお風呂に入り、ゆっくりしてから夕食になり、眠たくなるので眠ります。
いろいろな本を読むと
「お腹をすかせて眠るのが一番よい」
と書かれています。
けれど私は、食事をとってからの方が眠くなりますし、ぐっすり眠れます。
冷え性だとなかなか眠りにつけないのは、体温が関係しているのです。
私も冷え性で、おまけに富士山の麓の冬は、お風呂に入ってすぐに寝ないと足が冷たくなり、眠れなくなるので、昔はアンカを使用していました。
ところが、「腰いい寝」「快眠の王」の上に「温泉敷毛布かんたんシーツ」を敷くと電気毛布やアンカが不要になりました。
近所の人たちも同じようにして眠っていただいていますが、子供からお年寄りまでみんな電気毛布が不要になった、電気はからだに悪い気がするのでよかったと、喜んでもらっています。
11.高反発敷布団のブランド
一口に高反発敷布団といっても、おすすめできるもの、おすすめ出来ないもの、さまざまなブランドのものが存在します。
では、それぞれのブランドで、いったい何が違うのでしょうか。あくまでも布団のプロとしての私見です。
11-1寒さを気にしないなら、おすすめ「エアー○○○ブ」
有名なスポーツ選手がテレビCMしている敷布団です。
高反発素材の樹脂でできています。
樹脂(プラスチック)を糸状にして、インスタントラーメンのように固めたものです。
高反発なので、体圧分散は苦手ですが、低反発とは違い、腰にはこちらのほうがよいです。
また、繊維間、繊維と側生地との隙間が大きく、通気性が抜群なので、カビの対策には一番よい素材となります。
ただ、冷え性の人や、寒冷地の人は少し寒いかも知れません。
また、薄いパットでも7kgと重いのも難点です。
耐用年数は7年です。
11-2重さと汗を気にしないなら、おすすめ「○○○レックス」
イタリアから来た高反発ウレタンマットレスで、ベッドマットレスのように厚いものがメインです。
170ニュートンなどを使用しているため、腰にはよいです。また、樹脂とも違い保温力もあります。
ウレタンに直接寝るため、この上に汗を吸い取るパットが必要になります。
11-3「○○○ン」おすすめ、、、できないかも。
中国製のウレタンマットレス敷布団。プロの私たちからすると、ホームセンターで販売している普通のウレタンマットレスと変わりないように見えます。ご購入時は、よくお調べになってからご購入された方がよいと思います。
11-4「トゥ○ースリー○○」
低反発の敷布団です。体圧分散にはとても優れていますが、仰向け寝には向いていません。
やわらか過ぎるため、腰痛の人にも向いていません。
重いので日頃のお手入れも大変です。カビにも気を付けましょう。
11-5おすすめベッドマットレス「○モンズ」
ポケットコイルで有名なベッドマットレスメーカーです。
高級品のベッドマットレスは、へたリが少なくてとてもよいです。
敷きパッドなどを併用すると、なおよいです。
11-6ダニ対策以外ならおすすめ「○○○すら○プレミアム」
よさそうな素材を何層にも合わせた複合マットレス敷布団。
片面羊毛で保温力はあります。
もう片面は、防ダニ効果がある東レの「ケパック」。
ただし片面のみで「防ダニ」を歌えるのか、片面は羊毛なので本当にダニが侵入しないのか、疑問です。
なお、ケパックの防ダニ効果の保証期間ははわずか半年です。
11-7「体験お試し使用」のサービスを利用する際は
インターネットやテレビショッピングなど、「体験お試し」をうたっているところが多いですね。
それだけで信頼できそうな感じですが、体験お試し使用にも注意が必要です。
①返品時の運賃はいくらか?
②返品時はどのように返品するのか?
③実際の店舗はあるのか?
などを確認したあと、体験使用ができるのなら体験してみるとよいと思います。
素朴な疑問ですが、新品の商品を使用後返品できるというサイトがあります。
実際に返品されたら、その商品をどうしているのでしょうね?
12.おすすめ!櫻道ふとん店の体験レンタル
櫻道ふとん店でもお試しレンタルをしていただけます。
通常の寝心地だけの体験でしたら、2~3日もあれば十分ですよね。
しかし櫻道ふとん店の敷布団「腰いい寝」「快眠の王」は3週間の無料レンタルが可能です。
3週間体験されると、からだの気になっていた部分が少し変化する人が多いからです。
背中のハリ、だるさ感、不眠気味、下痢、便秘、肩こり、冷え、など、
いつもあきらめている状態がありませんか?
ご自分で体験してみて、変化の有無をご確認ください。
トルマリンという天然石配合の「温泉綿」のよさも、ぜひ一度体験してみてください。
いつも血液検査をされている方がいれば、体験後、検査をして数値でも実感されるとよいですね。
11-1【櫻道ふとん店の高反発ウレタン布団売れ筋】
櫻道ふとん店の高反発ウレタン敷布団・マットレスの売れ筋をランキングにしてみました。
1位 「腰いい寝」
2位 「カルカル羊毛敷布団」
3位 「カルカル木綿敷布団」
4位 「快眠の王」
5位 「腰いい寝Comfort」
6位 「カルつよ羊毛敷布団」
7位 「快眠の王Comfort」