1.敷布団かベッドかどっち?
敷布団かベッド、どちらがよいのかは、その人が暮らす環境によって異なります。
生まれたての赤ちゃんを育てるのには、敷布団のほうがよいです。
ベッドから落ちる心配はないし、添い寝もミルクをあげるのもとてもラクちん。
けれど床が近くて、ほこりや虫が心配ですね。
一方、歳をとったら寝起きがラクで、布団の収納の手間がいらないベッドが適していますね。
とはいってもベッドだと部屋にある程度の大きさがないと置けません。
どちらも一長一短です。
1-1【ベッド派、布団派】
現在、ベッドを選ぶ人と、布団を選ぶ人の割合はベッド60%、布団40%といわれています
2.ベットのメリット、デメリット
ベッドも敷布団も、それぞれメリット、デメリットがあります。
まずはベッドからみていきましょう。
ベッドのメリットは、
①片付けなくてよい
②寝起きがラク
③ホコリが少ない
ベッドのデメリットは、
①スペースが必要
②人も布団も落ちるかも
③マットレス交換が大変
それぞれについてみてみましょう。
2-1【ベッドのメリット①『片付けなくてよい』】
ベッドの場合、布団の上げ下ろしが不要なので、片付けの手間が省けます。
また、掛布団が羽毛の場合、干す手間も不要ですから、とてもラクちんです。
2-2【ベッドのメリット②『寝起きがラク』】
高齢者にとってはとても重要なポイントです、膝の高さ程度のベッドであれば、起き上がるときに膝がラクです。
手すりが付いていれば、腰が痛いときや、寝る時間が長くなり起き上がるのに大変な時も、敷布団よりもラクに起き上がれます。
2-3【ベッドのメリット③『ホコリが少ない』】
ベッドの上面が床から30cm〜50cm程度上がっているため、花粉やハウスダストの巻き上がりが少ないです。
花粉など20cmは簡単に舞い上がりますので、花粉症の人はベッドの方がリスクが減ります。
2-4【ベッドのデメリット①『スペースが必要』】
1人暮らしの方も、2人以上で住まう方も、ベッドを置いたらその部屋は寝室になってしまいます。
ベッドでの飲食は衛生上禁物、運気的にも厳禁です。ベッドは専用の寝室を必要とするということになります。
2-5【ベッドのデメリット②『人も布団も落ちるかも』】
小さいお子様が1人で寝始めるとき、ベッドから落ちるリスクがあります。
私の息子は小学校3年生の時に、パイプベッドデビューをしました。
心配だったので、すぐ近くで眠っていましたが、夜中に頭から落ちました。
ゴンッと頭から落ちましたが、なんと眠ったままでしたwww。。
ほんとにかなりの音がしたので、とても心配しました。。
何ともなかったのでよかったのですが、お子様の場合、枠つきのベッドがいいでしょうね。
また、掛布団もずれ落ちたりします。。
特にベッドの片側がカベの場合、掛布団を両方にたらすことができないため、ずれ始めると落ちてしまうまで・・。
なんてこともよくあります。
ズレてしまうお悩みは、櫻道ふとん店の掛布団カバー「保様」で解決。
掛カバーの両脇に「チカラ布」というのが付いており、「両保様」はチカラ布が右左両方でベッドを覆います。
「片保様」は片方だけで、チカラ布がストッパーになり落ちません。
お子様や寝返りの激しい男性には必需品かも・・・。
2-6【ベッドのデメリット③『マットレス交換が大変』】
ベッドのマットレスも、中が鉄製スプリングであってもヘタりがきます。
中国製の安価なマットレスなどの場合は早くて5年程度で腰の辺りがヘタってきます。
ベッドマットレスは、交換しかありませんが、処分のときに困ります。
新しいマットを購入する時には必ず処分方法も一緒に考えましょう。
3.敷布団のメリット、デメリット
敷布団にもメリット、デメリットがあります。
敷布団のメリットは、
①落ちない
②部屋が広く使える
③お直しや交換がラク
敷布団のデメリットは、
①片付けが必要
②ホコリを吸いやすい
③万年床は汚い
それぞれについてみてみましょう。
3-1【敷布団のメリット①『落ちない』】
敷布団はフローリングや畳に直接敷くため、転がって布団からはみだしても大丈夫。
新生児もお母さんと添い寝の形で一緒に眠れますし、少し大きくなっても親子3人で並んで眠れますね。
敷布団かベッドか悩むとき、子育て世代には敷布団のほうが向いているといえそうです。
櫻道ふとん店なら、3人用の敷布団もおつくりできます。
子ども3人、両側に両親、5人が同じ布団というのも楽しいですよ。
後々を考えて、シングルやダブルをつなげて使うのもいいでしょう。
3-2【敷布団のメリット②『部屋を広く使える』】
敷布団は折りたたんで持ち上げて収納ができるものがほとんどです。
収納してしまえば、寝室から他の用途に使える部屋に変わります。部屋が広く使えますね。
3-3【敷布団のメリット③『お直しや交換がラク』】
お直しのできる敷布団がかなり多く使われてますので、ヘタりがきたら、新品と交換の前に、お直しを考えてください。
お直しは、新品同様によみがえる割に安いのでお得です。
また、新品に変える時も、ベッドの交換よりはずっと気が楽です。
自治体によっては敷布団をそのままゴミ集積場に出せるところもあるようです。
ただ、ほとんどの自治体は有料であることが多いです。
仕事の時間帯や、休日などの関係で、出すこと自体が大変な方も多いでしょう。
櫻道ふとん店では、会員さん向けにDMで処分セールのお知らせをしていますのでご相談ください。
3-4【敷布団のデメリット①『毎日片付けが必要』】
フローリングや畳に直接敷布団を敷くため、床や畳が湿気ます。
人は一晩にコップ1杯の汗をかくといわれていますが、優秀な敷布団ほど、湿気を敷布団に溜め込みません。
すぐに吐き出すので、床や畳が湿気ります。
そのまま放置しておくとカビの原因になりますので、布団の上げ下ろしは毎日したほうがよいのです。
たたんで収納できない場合、敷布団を立てかけたり、半分に折って、次の日はもう片方から半分に折ってでもかまいませんので、フローリングの部分だけは、風を通してください。
3-5【敷布団のデメリット②『ホコリを吸いやすい』】
フローリングや畳に直接敷布団を敷くため、床にかなり近いです。
ハイスピードカメラで床を歩く人の気流を見たことがありますか?
かなりキレイにしている床でも、女性がゆっくり歩いただけで、床のほこりが舞い上がります。
花粉など20cmは簡単に舞い上がりますので、ハウスダストのアレルギーや、花粉症の方はそれらを吸いやすくなります。
対処法として、櫻道ふとん店の「ほほ笑みケット」がよいです。
ガーゼケットに「温泉綿」が入ったものですので、一年中使えます。
ガーゼ生地なので、鼻よりも上に掛けていただければ、大きなマスクになります。
春秋はこれ1枚。実は夏もこれで、タオルケットは不要になります。
また、冬は羽毛布団の内側に掛ければ、トルマリンの遠赤外線効果により、足元はポカポカ、肩口もあたたかく気持ちよく眠れますよ。
3-6【敷布団のデメリット③『万年床は汚い』】
床に近いため、ホコリはもとより、ダニも心配です。
また、万年床にすると、カビも心配になるため、万年床だけはお避け下さい。
4.敷布団かベッドか? 両方を満たす方法
日本の住宅は基本的に靴を脱ぐ生活です。
西洋は靴を履いたままなので、ベッドは床から上がっていなくてはなりません。
ベッドのマットレスだけを取り出してだんだん薄くなったのが、現在の機能性マットレス「ムアツ布団」や「エアウィーヴ」や「トゥルースリーパー」です。
靴を脱ぐ日本の生活なら、フローリングに機能性マットレスを直接置くだけで、ベッドと同じ感覚で使えるというわけです。
ベッドマットレスを直接置いて、この上に背骨をしっかりさせる櫻道ふとん店の「腰いい寝」を敷けば、ある程度の高さが確保できるうえ、花粉対策、ハウスダスト対策にもよいですよ。
敷寝具は基本的に、ABC思想で眠るのがよいとされています。
ABC思想とは、敷寝具を3層に分ける考え方。
A層でやさしく体を受け止め、
B層で背骨をしっかり支えきれいな寝姿勢をつくり、
C層はお好きなスプリング感で眠るのが理想とされています。
昭和の日本の家庭では、三つ折の10cmウレタンマットレスの上に木綿敷布団を敷いてフカフカにして眠るという光景がよく見られました。
これだと寝心地はよいのだけれど、腰が痛くなります。ABC思想のB層がないからです。
私はいろいろな敷布団やマットレスを買っては自分のからだで感触を試すということを繰り返してきました。
たまたま「エアウィーヴ」を買ったときは、寒いと感じて「腰いい寝」を上にのせるようにしました。
これだとカビ対策になるうえ、構造的にABC思想にもばっちり合って今どきの健康寝具の豪華な使い方になると思います。
5.部屋のスペースで考える“敷布団かベッドか”
私は子どもが3人いて、長女が中学になる時に2段ベッドを買った記憶があります。
それまで、8畳間に5人で寝ていました。
ダブルの敷布団を2枚敷いて、ダブルの羽毛掛け布団も2枚、並べて使っていました。
私の住んでいる御殿場市は富士山の麓なので、寒い日はマイナス10℃以下になる日も・・・。
だから、羽毛布団1枚では眠れません。
羽毛の内側には「温泉毛布」や「お日様のチカラ」「温泉ケット」と、それぞれが好きなものをシングルで用意して眠っていました。
8畳ですと5人でもまだまだ余裕がありました。
娘が中学に入り、その部屋に2段ベッドを置いて、次女と2人で机をそれぞれ使っても、かなり広かったです。
息子は3畳ちょっとの変形の部屋にロフトのベッドで、その下に勉強机を置いてました。
狭い部屋でも広い部屋でも、眠る場所と、勉強やその他をする場所をしっかり分けたほうが、勉強や仕事もはかどります。
6.健康面から考える“敷布団かベッドか”
次に健康面から敷布団かベッドか、どちらを選択したらよいか考えてみましょう。
ホコリゾーンや腰痛の問題から選ぶという考え方が、合理的だと思います。
6-1【健康面から敷布団かベッドか『掃除』】
意外!と思われるかもしれませんが、ベッドのマットレスにもダニは入ります。
実際に地元御殿場のお客様から、1年に1回程度ご相談があります。
なので、「ダニがこわいからベッド」という選択は、ちょっと単純過ぎるかも。
ほこりの中にダニが混入しているので、アレルギーの方はベッドのスプリングマットレスにも掃除機をかけた方がいいのです。
敷布団の方は、敷布団を足で踏みつけながら掃除機をかけましょう。
別に布団専用の掃除機でなくてもかまいません。
それよりも、吸引力が強い紙パック式の掃除機をゆっくりかけて、裏表をていねいに掃除したほうがたくさんホコリやダニが取れます。
また、気をつけたほうがよいのが掃除機の種類です。
ダニ用の紙パックですとキッチリダニやホコリが取れますが、中途半端なサイクロン式の掃除機だと、吸ったホコリやダニが掃除機の排気口からたくさんもれます。
掃除しながら部屋中をホコリだらけにしているようなものなので気をつけましょう。
私は、昔から販売されている紙パックのダニ用の掃除機で毎日せっせと部屋の掃除をしておりますwww。
6-2【健康面から敷布団かベッドか『床のホコリの吸い込み』】
敷布団の場合、フローリングや畳に直接敷くため、床のほこりを吸いやすい環境です。
花粉症やアレルギーが気になる場合は、ベッドを選択する方がリスクが低いといえるでしょう。
6-3【健康面から敷布団かベッドか『腰痛』】
私自身がぎっくり腰の常連で、長年、腰痛に悩まされておりました。
腰痛の改善のためにはフローリングに敷布団1枚、できるだけ薄いものを敷くことをおすすめします。
ふんわりふかふか、寝心地のよい敷布団なんて言葉に騙され、ふわふわの布団に寝ていると、いつまで経っても変わりませんよ。
実際に私は「快眠の王」1枚だけを使い続けてもう少しで30年。
腰痛を理由に病院はもとよりマッサージ等にもいかなくてすむようになりました。
ベッドの方で腰痛にお悩みなら、
マットレスの上に少し厚いベニヤ板を置いて、その上に「腰いい寝」か「快眠の王」を敷いて使うのもおすすめです。
地元での評判はいいですよ。
6-4【健康面から敷布団かベッドか『寝起き』】
寝起きがスッキリしたほうが、今日も一日がんばるか!という気持ちになるし、運がよい日のような気がしますよね。
よい寝起きができることは、ベッドでも敷布団でもどちらでも大切ですよ。
7.家族構成から考える“敷布団かベッドか”
敷布団かベットか選ぶ時、さまざまな視点から考えることができます。
自分の暮らしのスタイルに合わせてチョイスしましょう。
7-1【家族構成での敷布団かベッドか『1人暮らし』】
部屋の狭い広いや、部屋数にもよりますが、寝室を確保できる十分なスペースや部屋数がある場合は、ベッドの方が楽だと思います。
お手入れする手間や、日頃のメンテナンスが楽ちんだからです。
7-2【家族構成での敷布団かベッドか『子どもと添い寝』】
子どもと添い寝は、子育てで、頭のよい子、性格のよい子などを育てていく過程でとてもよいことだと思います。
子どもが素直になれない時や、いじめられた時や、悲しい時、楽しい時、一緒に寝ると親はなんとなく分かるものですから。
親子のコミュニケーションのきっかけになるのです。
また、子どもも親も安心感が違います。
いつもとは違って、親が子どもに教えられることもたくさんあります。
子どもが眠るまでの間や、目覚めた時の会話などが、とても大事に思えます。
7-3【家族構成での敷布団かベッドか『高齢者』】
高齢者には、断然ベッドです。
どうしても膝や腰が気になる人が日本人には多いからです。
起き上がるとき、寝転がる時の動作にも、ある程度の高さがあったほうがよいです。
また、日頃の布団のメンテナンスもベッドの方が楽ちんです。
8.メンテナンス(お手入れ)から考える“敷布団かベッドか”
日頃のメンテナンスは圧倒的にベッドが楽ちんです。
羽毛掛布団なら、朝起きて、羽毛が吸った湿気を折りたたんで出すだけで十分ですし、風が入るお部屋ならそのままでも大丈夫だからです。
9.処分(廃棄)しやすさから考える“敷布団かベッドか”
廃棄のしやすさは、敷布団の方が圧倒的に楽ちんです。
自治体によってはそのまま捨てられるところもあるくらいです。
ベッドだと運ぶのが重いし、折りたためないので、移動そのものが大変になります。
10.櫻道ふとん店の敷布団とベッド対応敷布団
私は、職人の修行時代、1つの物で何通りにも使える品をつくるように訓練されてきました。
たとえば箸。
洋食ならいくつものフォークやナイフを並べますが、日本は箸だけ。
このようにシンプルで使いやすくてどんなシーンにでも使えるものを目指すように訓練されたのです。
繰り返しになりますが、敷寝具は基本的に、ABC思想で眠るのがよいとされます。
敷寝具を3層に分ける考え方で、
A層でやさしく体を受け止め、
B層で背骨をしっかり支えきれいな寝姿勢をつくり、
C層はお好きなスプリング感で眠るのが理想とされています。
この考えに基づき、「腰いい寝」「快眠の王」は、
A層とB層をしっかりつくり、
C層を薄くつくってあり、
C層が床なのか、ベッドなのかの違いになります。
「腰いい寝」「快眠の王」は、ベッドの上でも、フローリングの上でも、1枚で大丈夫です。