1.腰痛の人に着目して欲しいマットレスの選び方のポイントは3つ!
《ポイントその1》快眠姿勢で腰に負担のかからないマットレス
《ポイントその2》快眠温度で体を冷やさないマットレス
《ポイントその3》快眠サイズで熟睡できるのマットレス
テレビやネット、SNSなどで、
「腰痛に効くマットレス」「腰痛に良いマットレス」「腰痛対策マットレス」などのコマーシャルをみて購入された方が、櫻道ふとん店にご来店されることもしばしばあります。
期待して購入したのに効果がそれほどでも......と感じてのご来店です。
その際にまずは、腰痛のために必要な上記3点をお伝えしています。
布団マイスター自身がが20歳から27歳までの7年間体験した息ができなくなるくらいの腰痛、指先を動かすのにも勇気がいるようなギックリ腰の体験もとにマットレスを国立信州大学繊維学部感性工学課程様の科学的データにより進化させてきたマットレスのポイントが上記の3つです。
現在61歳になる布団マイスター自身が実践している腰痛対策は、マットレスに「仰向きに寝るだけ」。
そんな布団マイスターがマットレスの考え方、選び方をお伝えします。
2.《ポイントその1》腰痛の方は快眠姿勢で腰に負担のかからないマットレスを選ぼう!
櫻道ふとん店は、国立信州大学繊維学部先進繊維・感性工学科の吉田宏昭教授の研究室と共同で「眠り」について研究しています。 「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」の波の大きさを比べる実験に立ち合い、自分自身の眠りでも繰り返し調べました。
脳波計で眠りの深さ「寝深度」を計測する実験では、眠りが一番深い値を4、一番浅い値を1とすると、仰向け姿勢が4、うつ伏せと横向き姿勢が1〜2という結果が出ました。
仰向けの寝姿勢でないと深い眠りにつけないことがわかりました。 また、人は「リラックスアーチ」の姿勢になると、脳波の(アルファ)波が優位となり、リラックスできることが研究で分かっています。 「リラックスアーチ」とは、仰向けに寝て、背骨の腰の部分が反り、胸の高さのあたりが少しだけ丸くなり、首で再び反りができる背骨の形です。この状態が「快眠姿勢」なのです。この姿勢で寝ると深い眠りにつき、疲れが取れることが研究の結果からわかっています。
2-1.腰痛の方には「ふんわり体を包み込むようにやわらかい」「気持ちいい寝心地」は選んではいけない!?
「あなたの身体をふんわりやさしく包み込むように気持ちよく眠れます」
「横になったとき、背骨が一直線になるのが良いマットレス」
「ふんわり感があるのに腰をしっかりサポート。朝起きたら即実感」
などマットレスの広告の一例です。
横たわったときに身体をフワッと包み込むマットレスは一瞬気持ちいいと感じる物です。
しかし、腰痛の方にこそ選んで欲しいのはふわっと身体が沈まない硬さのマットレスなのです。
人は一晩に20回〜30回も寝返りをうちますが、フワッと包み込まれた姿勢からの寝返りは、身体に負担がかかり熟睡ができずに、朝起きた時に「疲れが取れない」「身体がだるい」と感じる原因になっていることも。
長距離移動の多いヨーロッパの高級車の運転席は、硬くつくられていることはよく知られた話です。一瞬の座り心地だけで選ぶと、やわらかいソファーや椅子を選びがちですが、長い時間座るのであれば硬いソファーやシートのほうが疲れません。人生の3分の1の時間を過ごすマットレス。腰痛の方にこそ一瞬の寝心地のよさに惑わされずに、硬めのマットレスを選んでいただきたいのです。
2-2.腰痛の方のためのマットレスの硬さとは?
腰痛の方には硬めのマットレスがいいということがわかりましたが、その硬さとはどのぐらいの硬さなのでしょうか、解説します。
2-2-1.マットレスは自分の筋肉の硬さが気持ちいい?!
マットレスの研究されている国立信州大学繊維学部の吉田教授は
「『自分には少し硬いかな?』と思われる硬さを選びましょう。」と話されています。
「人は自分の筋肉の硬さと同じ硬さを気持ちいいと感じますが、最近の日本ではほとんどの人が運動不足で、筋肉量が足りていない方が多い。その足りていない筋肉で自分が気持ちいいマットレスを選んだら、背骨を支えられない硬さのマットレスを選んでしまいます。
ですので、もしマットレスの試し寝をしたら『自分には少し硬いかな?』と思われるものを選んだほうが良いですよ。実は昔の硬くて薄いせんべい布団の方が腰にはいいんですよ。」
ともおっしゃっています。
また、その場にいたベッドの研究をしている別の先生からは、昨今ヨーロッパでは、脱スプリングベッド(脱コイル式)の人が増えているようで、腰痛になる人はベニヤ板の上に薄く綿が入ったキルトを鋲で止めて自分でベッドを作るという人もいるくらいだと聞きました。
2-2-1.マットレスのニュートン数を確認しよう!
体重50kgの場合、頭が4kg、胸が17kg、足が7kg、問題の腰は22kgで一番重くなります。仰向きで眠った場合、腰の部分が、やわらかいマットレスでは落ち込んでしまいます。
筋肉は「立った時の”気を付け”の姿勢」が一番リラックスしています。反対に、背中を丸めてスマホを見ているときの姿勢は筋肉が一番緊張している姿勢です。
この”気をつけの姿勢”で眠ることが「肩こり」「腰痛」の対策です。「肩こり」と「腰痛」には”硬いマットレスで低い枕”が鉄則です。
やわらかいマットレスで眠ったときは背中が丸まり首が前に出ている姿勢です。それはまるでプールに背中から落ちていくような姿勢です。背中が丸まり、腰の部分が一番先におち、足はひざが曲がり、腕は椅子に座ったときにひじ掛けをしているように上がり、首と頭はぐっと前に出ていました。これが、「身体を包み込むような寝心地」の正体です。この姿勢が腰に良いわけがありません。
この姿勢になってしまうマットレスの硬さは100N(ニュートン)以下です。
ニュートン数とは、ウレタンの硬さを表す単位です。
平らなウレタンを5cmの厚みに切り、直径20cmの円盤で3cmになるまでつぶした時の力の強さです。
ウレタン工業会では100N(ニュートン)未満をやわらかめとしています。このニュートン数はネットで調べられますが消費者庁やウレタン工業会では以下のように表現しています。
一般の方には表記がわかりにくく、このまま110N(ニュートン)が最高の硬さと勘違いしやすいのでニュートン数でマットレスを選ぶ際は下記を参考にしていただければと思います。
※プロファイルウレタン(体圧分散凸凹ウレタン)は正確なニュートン数が出ません。そのため平板時を参考にします。
ニュートン数 | 消費者庁の表記 | 櫻道ふとん店のマットレス |
---|---|---|
75N未満 | やわらかめ | ×製品なし |
75N以上100N未満 | ふつう | ×製品なし |
110N以上 | かため | ×製品なし |
160N以上180N未満 | 表現なし | 〇体重43kg未満の方におすすめ |
超高反発(企業秘密) | 表現なし | 〇体重75kg以上100kg未満の方におすすめ |
超高反発(企業秘密) | 表現なし | 〇体重100kg以上の方におすすめ |
2-3.腰の悪い人は体圧分散マットレスを選ぶな?!
体圧分散マットレスは、特定の箇所にかかる圧力を分散させることで、身体の出っ張った部分の負担を軽減し、身体全体で支えるように考えられたマットレスです。
例えば、硬い床で仰向けになった時、床と接触するのは肩甲骨、尾てい骨、かかとの3点になります。そのほかの部分は浮いてしまっています。この3点だけで体にかかる圧力(体圧)を支えているとすぐに痛くなってしまいます。
痛くならないためには、身体全身に圧力を分散させればよいのです。
そのためには「とても柔らかい」素材のマットレスで、床では寝た時には浮いてしまっていた部分もマットレスに触れさせなければなりません。
そこで目を付けたのが「低反発」です。それまでのウレタンは発泡させてウレタンを作っていましたが、未発泡のまま固めたのが「低反発ウレタン」です。発砲しない未発泡素材を使用すると反発力が極端に少ないため衝撃を吸収したりするのに便利でした。
体圧分散させるのには「低反発ウレタン」は成功しましたが、それまで腰痛でなかった人も腰痛に悩まされるようになってしまいました。
何故でしょうか?やわらかいマットレスで仰向けに横たわると背骨が理想の姿勢にはなりません。身体はそれがつらいので自然とひざを曲げて腰が綺麗な姿勢を作れるように横向きになります。
前述のように仰向き寝と横向き寝では、筋肉の疲れの取れ方が全然違うことが研究でわかっています。
腰に良い理想の寝姿勢は仰向き寝で、睡眠時間のうち7割に必要な仰向け姿勢です。この快眠姿勢を取れないマットレスで眠ると、腰痛になりやすくなり疲れが取れないというわけです。
先般もお話しした通り、背中や腰の筋肉が一番楽な姿勢が「気をつけ」の姿勢です。草取りやスマホを見るときのように背中が曲がったりしていると、とても筋肉を使います。
反対に「気を付け」の時には筋肉をそれほど使っていません。それでは眠るときに疲れを効率的に取るためにはどのような姿勢が良いのか?すぐにわかりますよね。
硬いマットレスを使えば「気をつけ」の姿勢に近づくため、できるだけ硬いマットレスが腰に良いマットレスとなるわけです。
ただ硬いということは「体圧分散ができにくい」ということになるのです。ですから、腰痛対策マットレスには、「低反発(柔らかい素材)」で「体圧分散」と宣伝していない商品を選びましょう。
体圧分散が行き過ぎると、結果的に腰に負担がかかることがわかりましたか?
ですから私の公式は
行き過ぎた体圧分散=腰に悪いとなるわけです。
体圧分散しにくい硬いマットレスを選んで、朝まで快眠姿勢で腰が楽で疲れがとれる眠りにしたいものです。
2-4.櫻道ふとん店オリジナル素材の「超高反発凸凹ウレタン」マットレスが腰痛を救う?!
硬い素材のマットレスといっても、板のようなものでは腰や頭、肩、かかとなどの局所に体圧が集中するため、痛くて眠れたものではありません。
そこで体圧を分散させながら、寝具としての適度な「固さ」をもつ素材はないか?この時出会ったのが、信州大学繊維学部で感性工学を研究している吉田教授でした。
吉田教授の提案で、自動車のシートに使われている超高反発ウレタンを寝具素材にする共同研究が始まりました。
研究開始から10年の歳月をかけて試行錯誤した結果、超高反発ウレタンの表面を特殊な波状に加工することで、体圧を点で支えて分散できることが分かりました。
実際に身体を横たえると、波状の凹凸が体重をやさしく受け止めながら沈み込み、それを下部のウレタンがしっかりと支えてくれます。
さらに、仰向けで寝た時の「背骨のライン」を理想的なS字に保てるように、波の高さや形状をミリ単位で調整して誕生したのが、櫻道ふとん店のオリジナル敷布団・マットレス素材が「超高反発凸凹ウレタン」です。
「超高反発凸凹ウレタン」がリラックスアーチの「快眠姿勢」を維持して腰を守り、より深い眠りへ導いてくれるのです。
3.《ポイントその2》腰痛の方は快眠温度で体を冷やさないマットレスを選びましょう。
腰痛の方には姿勢の他に身体を冷やさないということが大切ですね。
正常な平熱は36.5~36.7℃あなたの体温は、36.5~36.7℃ありますか?
意外と高いと思いませんか?
厚生労働省による感染症の定義は、37.5℃以上が発熱。としています。36.0℃以下の人は「低体温」に該当します。
「肥満」「肩こり」「不眠」「頭痛」「冷え性」「便秘・下痢」「腰痛」「疲れが取れにくい」「夜のトイレが気になる」「老化(若返り)」
さらには「がん」・「心筋梗塞」などのリスクも上昇します。
そんなに高いのか?と思われる方が多いのではないかと思いますが、健康体温とは免疫細胞が正常に働ける体温は36.5℃以上となっていますし、体温が一度上昇すると免疫力が5倍にもなり、逆に体温が一度低下すると30~35%免疫力が低下することは皆さんが知っている話となりました。
睡眠中も体温が重要です。なかなか眠れない人や、眠りが浅い人、疲れが取れにくい人には、お医者様が眠る前の入浴をすすめます。入眠30分から60分前に入浴をすると、身体が芯から温まります。医学的に伝えると深部体温が一時的に上がります。
すると、体温を下げようとして血液の循環が良くなり、手や足が温まり、身体の中の体温。つまり深部体温が下がり眠りやすくなります。血流が良くなっているので疲れも早くとれます。
人は、身体の回りの温度が32~33℃、湿度55~60%になると眠くなりやすくなり、寝具がこの温度と湿度を一晩中かなえてくれたら、健康的な眠りとなるわけです。
この「快眠温度」はマットレスだけでは十分ではありません。やはりマットレスと掛布団がそろってはじめて「快眠温度」が実現します。
今回はマットレスについて「快眠温度」を実現するための解説をします。
マットレスに求められる「快眠温度」を維持するためには、
1.断熱性
2.ムレない(吸湿発散性)
3.適度な放熱性
の3点が重要です。
3-1.快眠温度のために必要な断熱性のあるマットレスが◎
冷腰痛には冷えも大敵です。腰痛の方がマットレスを選ぶ場合は、床や寝室の温度をしっかり断熱してくれる素材を選びましょう。
寝具に使用されている素材の中では、家の断熱素材としても有名なウレタンが一番断熱性能が高いです。
硬い寝具で有名なエアー○○のマットレスは、空気が通りやすいため保温性には難点があります。またエアー○○は、電気カーペットなどとの併用ができないため、冷え性の人は不向きかもしれません。
ウレタンの次に断熱性の良い素材はウール(羊毛)、次に木綿です。
3-2.快眠温度に必要な、蒸れない吸湿発散性のよいマットレスを選びましょう
吸湿発散性とは、湿気を吸い、自分で湿気を吐き出す能力の事です。吸湿発散性が低いと湿気を吸わずにマットレスが蒸れたり、湿気を溜め込んで身体の冷えやマットレスのカビなどの原因になります。
吸湿発散性に長けているマットレスの素材は
《マットレス素材吸湿発散性ランキング》
1位.ウール(羊毛)などの動物性たんぱく
2位.エアー○○の樹脂素材
3位.木綿
です。
1位のウールをはじめとする動物性たんぱくは、化繊素材の40倍以上の汗や湿気を吸い取る能力があり、湿気を吸うと発熱する、天然のヒート素材です。
この仲間には羽毛やシルクも入ります。湿気を吸うと自分で乾かす能力も高いため、登山用のダウンジャケットや、セーターなどはサマーセーターに使うほど夏もムレなくほどよい保温ができるすぐれものです。
2位のエアー○○は素材自体は樹脂のため汗を吸いませんが、大きな通気ができるため、ムレ感という点では高得点になります。冬は大きな通気のために寒いと感じる方が多いようですが、夏のマットレス専用なら選ぶ価値はあると考えます。
3位の木綿は汗や湿気を吸うチカラが化繊の20倍もあり、タオルでわかる通り湿気は吸います。吸った水分を乾かすために天日干しが必要になるため3位です。
ウレタン素材ですが、湿気のコントロールは苦手ですが、表面積を広くした凸凹加工やスリットや通気孔などを施したものなら、木綿を抜いて3位です
3-3.快眠温度に必要な蒸れない放熱性マットレスを選びましょう!
いくら冬にあたたかいと言っても、夏にあたたかすぎると眠れません。冬の断熱性とは正反対の放熱性がないと夏に困ります。この能力にたけているのは
《マットレス素材放熱性ランキング》
1位.エアー○○の樹脂素材
2位.トルマリン配合繊維【特許】温泉綿
3位.ウール(羊毛などの獣毛繊維)
となります。
前述したとおり、1位のエアー○○は放熱性に優れています。夏専用のマットレスならとても良いでしょう。
2位の【特許】温泉綿ですが、天然鉱石トルマリンを糸にしたものです。天然石なので、伝導性に優れています。櫻道ふとん店の店舗でサーモグラフにより、床やコンクリートよりも熱を逃がすのが上手な実験がみられますのでご来店ください。
3位のウールはサマーセーターにも使うほど、夏涼しく、冬あたたかいとても優れた繊維です。
この放熱性に関しては、羽毛は入りません。
4.《ポイントその3》あなたのマットレスは快眠サイズですか?
マットレスを選ぶ時サイズを気にしたことはありますか?敷布団がちょっと小さいなと感じて、横向きで丸まったり、足を縮めたりでは、理想的な寝姿勢「快眠姿勢」が取れません。
朝起きて「疲れが取れない・・・」「腰が痛い」と感じる原因にも繋がってしまいます。腰痛の方にこそご自分の身長のあったサイズをお選びいただきたいのです。
4-1.マットレスの長さは身長+35cm、幅は100cmがベストです。
国家試験である寝具製作技能検定試験の学科試験に出てくる問題でその人に合ったマットレスの長さは身長+35cmである。答えは〇です。
寝具で眠る場合、頭には枕が必要で、頭の上に10cm、足元には25cm必要となので、身長に+35cmが正しいサイズです。
足元の+25cmの理由は身長を計測する時はかかととつま先が地面に水平の状態で計測しますが、眠るときには少し背伸びをした状態になるためです。
横巾の方は、昔の敷布団は着物と同じ生地を使っていたため、巾35~37cmの反物を3枚つなげて敷布団にしたため、JIS規格にて100cmとなりました。
信州大学の研究では寝返りの映像をもとに、寝返りに影響がないマットレスの幅を計測したところ104cmで、寝返りをするためには最低70cmないと眠りに影響が出ることがわかっています。
ですから、ダブルサイズが横幅140cmというのはうなずけます。
しかし、疲れをしっかりとる為には100cm程度の幅は必要となります。寝返りの重要性は前述しましたが、できるだけ脳波が乱れない状態をつくれるゆったりしたサイズで眠る方が深い眠りで疲れが取れやすくなります。またゆっくり寝返りが打てるサイズは腰痛の方にはとても大切です。
日本人男性の平均身長は171cmですから、長さの計算をすると、171cm+35cmで、206cmの長さのマットレスが必要となります。現代の日本人の身長は、175cm以下で90%程度が当てはまります。そうなると、17cm5+35cmで210cmのマットレスなら、9割の人が当てはまるということになります。
4-2.現在流通しているマットレスやベッドは少し足りない長さ。
現在流通しているマットレスやベッドは何センチでしょうか?
エアー○○やフランスベッドなど、ほとんどのメーカーで195cmを採用しています。明らかに短いのです。どんなに硬さや寝心地が良くても、195cmでは足が冷たくなり、横向きに寝たり、シングルベッドを斜めに寝たりしている男性が多いのが現実です。これでは疲れが取れません。横幅があるセミダブルや、ダブルサイズを購入し、足を少し広げないとゆったり眠れません。
最近では身長180cm以上の方もかなりおられます。このような背の高い人の場合身長180cm+35cmで、マットレスは215cmの長さが必要で櫻道ふとん店では230cmのマットレスを制作して喜ばれています。
腰のためにのびのびと身体をリラックスさせて眠るには、マットレスの長さは頭に10cm、足元に25cm、合計プラス35cm以上の余裕が必要、幅はシングルで100cmと覚えていただければと思います。
4-3.お子さんの成長に合わせたマットレスを選んで◎なお話し。
息子さんとお母様がマットレスを購入しに来店されました。息子さんが進学するのです。
180cm以上ある青年です。お母さんは、普通の布団セットを購入しようとしましたが、敷布団マットレスのサイズは身長+35cmで選ばないと足が出ますよ。と伝えたところ、
「えっ?足が出る?横向きでないと眠れない?あんた、いつもどういうふうに寝ているの?」
「いや、普通に・・・。布団かぶってひざ曲げて・・・。」
「あら、そう・・・。かわいそうなことをしたわね。知らなかったわ。」
息子さんは、仰向けで眠っていたのがいつの頃だったかかわからない。みんなそんな感じで寝ているものだと思っていたのです。
もちろんお母さまも、気が付いていなかったのです。
実はこのような話は毎年あります。
腰痛のためにも、成長期のお子様のためにも、195cmのマットレスが普通だと思わないで、きちんと身長に合わせた仰向けの快眠姿勢がとれて疲れがとれるサイズのマットレスを選んでください。