1.ウレタン敷布団のよさとは
ウレタン敷布団は、
敷布団の素材として優秀なウレタンを使用していることにくわえ、
製作者の思う通りにつくれる、
つまり、お客様が望む通りの敷布団を製作できるという点によさがあると思います。
ウレタン敷布団の魅力トップ3をあげてみます。
①断熱性が高い
②軽くて丈夫
③硬さ、形、長持ち度が自由
それぞれについて説明しましょう。
1-1【ウレタンの敷布団のよさ<断熱性>】
敷布団の素材は、木綿、羊毛、ポリエステル、樹脂、低反発、高反発ウレタンが有名です。
このなかでダントツの断熱性を持っているのが、ウレタン素材です。
断熱性が敷布団に求められる理由は、からだを冷えから守るということです。
冷えは万病の元と昔からいいますよね。
保育園のお昼寝布団をからだが冷えるポリエステルわたの布団から断熱性の高い敷布団に変えたら、園児たちのおねしょがぐんと減った、という実話があります。
このときの布団は木綿わたで、ウレタンではありませんでしたが、敷布団に断熱性が求められることはおわかりいただけますね。
子供だけではなく、大人にとっても冷えは大敵。
風邪を引きやすかったり、内臓が冷えて、下痢便秘、肩こり、免疫力の低下など、冷えはいろいろな病気の引き金になりかねません。
毎日からだを預ける敷布団が冷える素材だと、それだけで健康によくない状態がつくられてしまうのです。
その点、ウレタンは建築用の壁内部に断熱材として使われるほど断熱性が高い素材。
からだを冷えから守り、冷えからくるさまざまな症状のきっかけをつぶすはたらきが期待できます。
1-2【ウレタン敷布団のよさ<軽くて丈夫>】
毎日使う敷布団。だからこそ、すぐにつぶれてしまっては残念な思いをします。
その点、ウレタンはとても丈夫で、復元性がとても高い素材です。
木綿わたや羊毛、ポリエステルの繊維はわりと早くへたりますが、ウレタン素材は復元性がとても高く、何万回テストしても97%程度まで復元するため、長持ちという観点からも優れているといえます。
また、ウレタン素材は、発泡させてつくるため、素材のなかに空気の粒がたくさんできます。そのためとても軽いのです。
1-3【ウレタンの敷布団のよさ<硬さ、形、長持ち度>】
ウレタン素材は、硬さややわらかさを自由にコントロールできます。
通常は、ウレタンの密度をあげると硬くなり、密度をさげるとやわらかくなります。
また、密度をあげると復元性もあがり長持ちし、密度がさがると復元性もさがり、へたりが早くなります。
最近では、凸凹形状の「プロファイルウレタン」をはじめ、キノコ状に形をつくったり、いろいろな形を作ることができます。
3Dカッターで削ると、波型の枕のほか、子供用のスポンジのボールなどもつくれます。
また、台所のスポンジなどは、片面が普通のウレタンで、もう片面はとても目の粗いスポンジというものがあります。
あれはムマックというウレタンで、通気性をあげてつくってあります。
ということで、
現在では、製作側の思う通りのウレタンをつくれるようになりました。
でも、技術がすごいだけに、こだわればこだわるほど微調整がとても大変になります。
2.敷布団素材としてのウレタンの特性とは?
ウレタンの特徴は、やわらかいのから硬いのまでつくれるということです。
また、へたりにくいのをつくろうとすれば、つくれます。
この硬さを数値で示すことができるので、わかりやすく、管理しやすいのが大きな特徴。
木綿わたや羊毛の硬さはこれほど明確な数値では表現できません。
2-1【敷布団のウレタンの硬さを表す単位は「ニュートン」】
ウレタンの硬さはニュートンという単位で表記されます。
5cmの厚みで、縦横38cm×38cmのウレタンの板を20cmの丸い棒で厚みが3cmになるまで押しつぶします。
このとき、何kgの力が必要だったのかを計測します。
100ニュートンをkgで表すと10kgとなります。
JIS規格では100ニュートン以上が「硬め」と表記されています。
こては、5cmの厚みのウレタン板を10kgの力で押すと3cmまでつぶれることを表します。
2-2【敷布団のウレタンの長持ち度は「密度(重さ)」】
へたりにくいと、いつも同じ寝心地を保てます。
このへたりにくさは密度で決まります。
ウレタンの密度が高いとつぶれにくいのです。
密度なので、1立方メートル単位の重さを比較します。
単位はkg/m3です。
この数字が大きい方が重く、密度も高く、へたりにくいといえます。
通常の発泡ウレタンの場合、密度があがると硬くなります。
ニュートン数があがると密度もあがり、密度をあげるとニュートン数もあがり硬めになるということです。
最近では、ニュートン数をあげて硬くしているのに、密度をさげて軽くしたり、密度をあげてへたりにくくしながら、ニュートン数をさげてやわらかくすることもできるようになっています。
つまり、硬くて長持ち、でも持ち上げるのは軽くて楽ちん、という理想的な素材もつくれるということです。
3.ウレタンの種類『低反発敷布団・高反発敷布団』
ウレタンの敷布団でよく聞くのが「低反発」「高反発」という言葉。
具体的にどんなものかイメージできますか?
それぞれについて説明しましょう。
3-1【ウレタンの敷布団でよく聞く『低反発』】
低反発ウレタンは、NASAで開発されました。
ロケットで宇宙に飛び立つとき、飛行士の背骨には体重の1.5〜3倍の重力がかかるそうです。
衝撃が強すぎて失神してしまうほどだそうですが、この衝撃を吸収するように、低反発ウレタンがつくられました。
通常、ウレタンは発泡ウレタンといって、発泡させてつくります。
そのため、空気がたくさん入るのですが、この場合の低反発ウレタンは発泡させない未発泡ウレタン。
未発泡のため、ウレタンの密度が高く、復元性も高く、からだの衝撃を受け止めることができるようになりました。
低反発のウレタンは反発力が極端に弱いため、手をのせるとしばらく手の跡がつくくらいです。
高反発と違い、卵を1mくらいの高さから落としても、割れません。
3-2【ウレタンの敷布団でよく聞く『高反発』】
高反発ウレタンは昔からあるウレタンです。
こちらは発泡ウレタンといって、空気の泡がたくさん入ります。
そのため、反発力が高く、軽くつくれます。
また、復元性があり、しっかりからだを支えられます。
高反発ウレタンは車のシートにも使われています。
軽自動車のシートはへたりが早いのを知っていますか?
10年くらい使うと運転席のシートがかなりへたっているのに対し、助手席や後部座席はあまりへたっていません。
これがレクサスや、ベンツ、BMWなどの高級車になると、運転席もへたりません。
これは、高反発で密度をあげたウレタンを使用しているからです。
余談ですが、
ベンツやBMWなどのヨーロッパの車は、市街地を乗り回すというよりアウトバーンを高速で移動することを想定してつくられています。
移動距離も日本と比べて長いためシートが疲れにくいようになっています。
低反発のようなやわらかな素材では、長距離・長時間の運転では疲れてしまうので、あえて高反発の硬いウレタンが使われているわけです。
敷布団のほうがもっと長時間使うのですから、高反発のほうがよいと思いませんか?
ですが現状では、市販の敷布団に使われている素材は、自動車用に比べニュートン数と密度が低いウレタンというのが一般的です。
4.ウレタンの敷布団のおすすめは?
低反発のウレタン敷布団はへたりにくいのですが、通気性がなく、重たくなります。
また、人体を横にしたときには腰の部分だけ落ち込むので、腰痛の原因にもなりやすいのです。
しかし、寝たときにはとてもやわらかく、寝た瞬間の感触はスーッと包み込んでくれる感触で、心地よいと感じられます。
毎日この状態で寝ていると、本人が気がつかないうちに、ゆっくりとからだに疲れがたまっていきますのでご注意を。
一方、高反発は硬いのがデメリットです。
通気性は低反発より高く、気持ちいいのですが、腰の気持ちよさを求めると、「少し硬い」と感じられる方が多いです。
その分、からだをしっかり支える力があるので、よい寝姿勢をしっかり保ち、健康的です。
高反発のほうが長期的に見てからだによいので、布団マイスターは高反発のウレタンを使った敷布団をおすすめします。
最近では、「プロファイルウレタン」という凸凹形状のウレタンで、からだをやさしく支えることのできるウレタンが登場しております。
これなら、硬すぎることはありません。
布団マイスター1番のオススメは高反発の凸凹ウレタン(プロファイルウレタン)です。
5.ウレタンの敷布団を使い続けるメリットは?
ウレタン敷布団のメリットは主に3つです。
①姿勢をサポートする力がある
②防ダニ機能がある
③軽さ・メンテナンス面で優秀
それぞれについて、具体的に説明していきましょう。
5-1【ウレタンの敷布団の姿勢をサポートする力】
ウレタン素材は、他の敷布団素材、たとえば天然素材のすべて、あるいは「エアウィーヴ」をはじめとする樹脂素材などに比べて、圧倒的な復元力と、からだをサポートする力を持っています。
その力は、ヨーロッパのベッド市場でも認められ、ベッド用のマットレスがそれまで主流だった鉄のスプリングからウレタン素材に移行しつつあるほどです。
ニュートン数と密度を調整すれば、鉄のスプリングよりも長持ちで、からだを支える機能も全く引けを取りません。
また、とても薄いのに底つき感がない敷布団、フローリングの上でも1枚で大丈夫な敷布団をつくることも可能です。
5-2【ウレタンの敷布団の防ダニ機能】
ダニの繁殖には、3つの条件が必要で、その1つが欠けてもダニが繁殖することができません。
その3つとは、温度、湿度、えさです。
これを考えれば、ダニを防ぐ方法もわかりますね。
敷布団は人が眠る環境になっていますから、ダニにとっても快適な環境。
どうしてもダニが繁殖しやすくなります。
その点、ウレタンは天然繊維ではなく、えさがない状態になるため、布団の内部にダニが入り込むことはまずありません。
ただし、私たちの皮脂はダニにとってはえさとなります。
これは、表面に掃除機をかけてあげれば大丈夫です。
また、ウレタンマットレスの上に、薄い敷パットを敷いて、この敷パットをジャブジャブ洗えば、いつも清潔。
気持ちよく眠れてダニも気になりません。
5-3【ウレタンの敷布団の軽さ・メンテナンス】
薄くて軽くてフローリングの上に1枚でも大丈夫、おまけに折りたためる・・・
そんな布団があったら夢のようですよね。
でも、ウレタンマットレス、ウレタン敷布団なら、ニュートン数と密度、形状の調整次第で、そんなことが可能になります。
毎日の押入れに入れる作業も、収納も楽ちん、布団干しも楽ちん。
形状によってはあまり干さなくてよい。
そうです!
メンテナンスも楽ちんなのがウレタン素材なのです。
6.ウレタンの敷布団を試してみませんか?
ウレタンの敷布団で、天然繊維と比較して勝てないものは、汗(湿気)を吸う力と、その湿気を発散する力です。
敷布団のウレタンが真平らな板状だと、どうしてもムレる感じがするのです。
ところが凸凹加工にすると、このムレ感が減ります。
さらに、この凸凹の上に天然繊維を乗せると、天然繊維が持つ汗を吸ってそれを乾かす力が加わり、ムレ感がなく、からだをしっかり支えてくれるすばらしい布団になるのです。
さらに、特許「温泉綿」をのせると、冷え、疲れ、痛みなどからだのお悩みが楽になる人がとても多いため、ぜひ一度使用していただきたいのです。
櫻道ふとん店では、「温泉綿」を使った「腰いい寝」「快眠の王」を自宅で無料で3週間お試しできますので、ぜひともご利用ください。
7.櫻道ふとん店のウレタン敷布団は超高反発
どのような敷布団にするかによって、いくつものウレタンがつくれます。
JIS規格では100ニュートン以上が「硬い」となっていますが、実際に試した布団マイスターからみると、やわらかすぎです。
一般的な高反発ウレタンは150ニュートン以上でないとそんなに硬いとは感じられません。
櫻道ふとん店の「カルカル敷布団」は160ニュートンです。
「腰いい寝」「快眠の王」はもっと高いのです。
そうなると、「超高反発」といわないと、皆さんに硬さが伝わらないなと思ったのです。
また、そのままの超高反発では硬すぎるため、特殊な加工で寝心地のよさを演出しました。
それは、「腰いい寝」「快眠の王」の敷布団の角を親指と人差し指でつぶしてみるとよくわかります。
指の力で簡単につぶれるのです。
え~超高反発だから硬いんじゃないの~
と思いますよね。
実際、手のひらを広げて手のひらで押すとほとんどつぶれません。
ものすごく力を入れても下まで押せません。圧力を分散させるからです。
この加工によって、硬すぎることはあまり感じないのです。
こんな技もウレタンだからできることです。
ここまでにするには、何年もかかりましたので、こんな情報も、本来は企業秘密なんですが・・・www。
櫻道ふとん店の「カルカル敷布団」は、
旅館の布団敷き係の方が、何百枚もの敷布団をらくらく敷けて、腰が痛くならないように、
また、軽くて丈夫で1枚で床の上に敷いてもしっかり眠れるようにつくりました。
「快眠の王」は、自分の持病、ギックリ腰、冷え症、下痢症、アレルギーが何とかならないかな〜と思ってつくりました。
「腰いい寝」は「快眠の王」を、より身近に、リーズナブルにご利用いただけるよう、
「快眠の王」の腰、肩、背中、だるさ、疲れ対応の機能をギュッと凝縮させてつくりました。
櫻道ふとん店で、ものづくりをしている職人の私たちが、実際に自分たち自身で何度も試してつくった品物ばかりです。
私たちの手づくり健康敷布団で、皆さまの眠りの質があがることを、いつも心から願っています。