1.マットレスと敷布団、違いは何?
マットレスと敷布団の違いが明確にわかるのは「表示」です。
製品の表示に「厚み(厚さ)」があるか、ないかの違いです。
敷布団の表示には、横巾×長さしかありませんが、マットレスの表示には、横巾×長さ×厚み(厚さ)があります。
その理由は、敷布団が昔から日本にあるのに対し、マットレスは西洋の流れからできあがっているからです。
日本の文化は畳。靴を脱いで家にあがります。
対して西洋はフローリングでベッド。靴を履いたまま部屋に入ります。
必然的に高さが必要になります。
ヨーロッパでは、脱スプリングの波が来ていて、鉄製のスプリングベッドからウレタンなどの素材のマットレスが主流になっています。
日本でも、戦前は、敷布団2枚の重ね敷きが当たり前でしたが、高度成長期に入り、20cmの厚いウレタンマットレスの上に敷布団を敷く人が増えました。
この厚みで、ベッドのようなフワフワした寝心地を手に入れることができたのです。
時代は過ぎて、20cmの厚みがなくてはからだを支えることができなかった昔とは違い、現在では、20cmのマットレス素材をギューっと圧縮する技術ができ、たった4cmの厚みでも底つき感が出ないウレタンマットレスが出ています。
このウレタンマットレスには、1枚物と3つ折があります。
ウレタンマットレスにすると、敷布団2枚を片付けるよりもずっと軽くて楽ちんです。
特に、3つ折ができるウレタンを使うと収納も楽ちんです。
最近では、4つ折、5つ折などのマットレスもありますが、4つ折の場合、敷いたときに真ん中に折り目が来てしまうので、腰痛や腰が気になる人は、奇数で折れるタイプのマットレスがよいでしょう。
それぞれの重さですが、敷布団1枚の重量は、軽く作られている敷布団でも、5.4kg。 対して、ウレタンマットレスの場合は2.5kg程度です。
また、敷布団の厚みは、3つ折にすると、20cm~30cm程度となります。
マットレスは4cmの厚みなら12cm。
ですから、敷布団2枚を用意するよりも、ウレタンマットレスの上に、木綿や羊毛などの敷布団を載せたほうが、収納スペースをとらず、扱いも楽ちんです。
厚みの表示が不要な敷布団のほうが厚いというのは、少々皮肉な話ですね。
2.敷布団の下に敷くマットレスはなんのため? 必要?不要?
敷布団の下に敷くマットレスは、何のために必要なのでしょうか?
それは、断熱性と、底つき感防止と、寝心地のアップのためです。
特に、冬、寒冷地にお住まいの方は体験していると思いますが、床に直接、敷布団を敷くよりも、マットレスを敷くほうが断熱性がアップします。
特に、ポリエステル系の敷布団や、羊毛混(ポリエステル系)などの敷布団を使用していると、敷布団そのものに保温力がないため、床の冷気が伝わり、寒くて眠れなくなったり、お子様やお年寄りなどは夜のトイレが気になったり、お腹を壊したりします。
そんなとき、ウレタンマットレスを下に敷くと、断熱性が上がり保温力がアップして、底つき感の防止にも役立ちます。
木綿の敷布団は敷いて3年でへたりがきますが、ポリエステルや羊毛の敷布団は、もっと早くへたります。
また、天日干しをしても木綿布団のようにふっくらしません。
そこで、ウレタンマットレスをへたった敷布団の下に使用すると底付き感が軽減され、寝心地もアップします。
けれど、もしも敷布団とマットレス、両方の機能を兼ねるハイブリッド敷布団があったら?
マットレスが不要になって、スペース的にも、経済的にも、メンテナンスなどの手間からみても、いいと思いませんか?
マットレス不要になるハイブリット敷布団が、実はあるんです!
3.マットレス不要の敷布団、どんなものを選ぶのがいい?
どんな敷布団ならマットレスが不要なのでしょうか。
また、選ぶときはどんな点に気をつければいいのでしょうか。
布団マイスターの視点から、選んで安心なマットレス不要の敷布団について、チェックポイントをお伝えしましょう。
3-1【マットレス不要の敷布団チェックポイント1<3層構造でできているか?>】
敷寝具は、3層構造の思想を持って、しっかりと製作されているかどうかで、よしあしが決まります。
3層構造とは、A層B層C層と3つの層に分けてからだを支える構造のことです。
A層は肌心地のよいものでからだを受け止め、B層は適度な硬さで背骨をしっかり支え、C層が適度なスプリング感を持っているものが理想的です。
A層やC層は、寝心地がよい敷布団を選べばよいのですが、市販品のほとんどは、しっかりと背骨を支えるB層のない敷布団ばかりなのが実情です。
マットレス不要の敷布団は、公的な研究機関などと共同研究している布団販売店や布団メーカーで購入することをおすすめします
3-2【マットレス不要の敷布団チェックポイント1<保温力・断熱性>】
ウレタン素材のマットレスなら断熱性も高く、保温力も高いので、マットレス不要の敷布団を選ぶときにはおすすめです。
樹脂を固めたものや、ポリエステルを固めたものなどは、保温力・断熱性が低いため、おすすめできません。
3-3【マットレス不要の敷布団チェックポイント1<へたりにくい>】
せっかくよい敷布団を使うようになっても、すぐにヘたるようでは、意味がありません。
やはり、よい状態がどれだけ長く継続されるのか、マットレスや敷布団の耐久性が問題になってきます。
ウレタンマットレスの場合、ウレタンの密度が関係します。
ウレタンの密度が高いマットレスや敷布団を選ぶと、へたりにくいです。
ウレタンの密度を目で確認する場合、ウレタンの穴の大きさが小さいことが目安です。
通常ウレタンは発泡ウレタンと言って空気の泡がたくさん含まれます。
この空気の泡が大きいのは密度が低く、すぐにへたってしまい、細かいと密度が高くへたりにくいのです。
もし、マットレスや敷布団の中身をチェックできるのなら、このウレタンの穴の大きさをチェックしてみましょう。
密度の高いウレタンを使っている敷布団なら、マットレス不要です。
4.マットレス不要の敷布団のメリット・デメリット
1枚でもフローリングに敷いて快適なマットレス不要の敷布団は、何枚も敷く手間が省ける点が1番のメリットです。
そのマットレス不要の敷布団が、薄くて、軽くて、折りたためたらもっとよいですね。
おまけに、しっかりとからだを支え、保温力もあり、疲れが取れるマットレス不要の敷布団ならもっとよい、まさに理想ですね。
一方、マットレス不要で1枚敷きする敷布団のデメリットは、いくらマットレス不要だからといって、敷布団自体がとても厚ければ、収納が大変で、重くて干すのも大変です。
薄い敷布団を2枚重ねたり、マットレスを下に敷いた方がよかったということにもなりかねません。
また、マットレスを使わずに敷布団を敷く場合、吸った汗を吐き出すのに、ほとんど裏側から湿気を放出します。
そのため、敷布団の裏側はカビが生えやすくなります。
マットレスを使用した場合、2枚敷になるため、横からもかなりの湿気が放出され、マットレス不要の場合よりカビが生えにくくなります。
ただし、カビが生えない布団はないので、布団干しは必要です。
5.櫻道ふとん店の敷布団「腰いい寝」「快眠の王」はマットレス不要です!
畳でもフローリングでも、また、ベッドでも、マットレス不要の1枚敷きで快適にお使いいただけるハイブリッドな敷布団を、櫻道ふとん店はオリジナルでつくっちゃいました。
「腰いい寝」「快眠の王」です。
ABCの3層構造の思想に基づいた構造、保温・断熱性を追求した天然素材と特許「温泉綿」、圧倒的にへたりにくい超高反発ウレタン素材により、寝心地のよさ、メンテナンスの簡単さ、そして腰痛や冷えをはじめとする健康対策を徹底追求した敷布団の進化形です。
櫻道ふとん店の敷布団「腰いい寝」「快眠の王」をお使いいただく際、敷布団の下にマットレスは不要です。
「腰いい寝」「快眠の王」とも、3週間の無料お試しレンタルを受け付けています。マットレスなしでお使いになってみて、本当に不要かどうか、感触をぜひお確かめください。