1.アレルギーの元、ダニの死骸と敷布団
ダニは死骸でもアレルギーの元(アレル源)です。
初夏から、梅雨、夏、初秋、紅葉がはじまるまでの蚊が飛んでいる季節と、ダニが気になる季節は重なります。
コナダニ、チリダニ、ホコリダニなどの虫眼鏡で見ないと分からないような小さいダニが、空気のほこりと同じように浮かんでいて、落ちてきます。
この小さいダニは、病院の無菌室以外はゼロにすることができません。
小さいダニは死骸でもアレル源となり、除去しないと、花粉症のようにくしゃみ、鼻水、ひどいと頭痛が治まりません。
また、このほこりのようなダニが溜まってくると、ツメダニやイエダニなど、人の血を吸うダニが入ってきます。
ダニに刺された場合、かゆいところが赤くなっていますが、蚊に刺されて赤くなるのとは違いがあります。
蚊に刺されると、血を吸った穴が1つですが、ダニの場合、同じようにかゆくて、ふくらみますが、血を吸われた穴が2つ開いています。
このほかに、野山にいるマダニが有名です。
こちらは植物の葉の裏側に付いていて、犬の毛や猫の毛にしがみついて、ペットに寄生します。
こちらのダニは、犬猫のわきの下や、あごの辺りについていて、血を吸ってふくらみます。見つけたら獣医さんに相談することをおすすめします。
マダニは人の血も吸うのでやっかいです。
ハイキングやキャンプで野山に出かけたとき、人のすねなどに付いて血を吸っていることがあります。
そんなときは自分でとらずに病院へ行って取ってもらうことをおすすめします。
このマダニは病原菌を持っている場合があり、最悪の場合、死に至ります。
自分で取ると噛みついている口が皮膚のなかに残ってしまったり、ウイルスがからだに入る危険があるため、面倒でも受診してください。
ただ、通常、家にはいないので、ご安心ください。
このマダニは、家にいるダニとは違い、完全に目で見える大きさです。
ダニは、温度、湿度、エサの3つの条件がないと繁殖できません。
その条件とは
・室温20〜30℃
・湿度60%
・天然繊維などのエサがあること
です。
人が眠るときの環境を寝床内環境といいます。
この寝床内環境での理想は、温度32〜33℃、湿度55~60%となります。
これは敷布団の中のダニにとっても、とても住みやすい環境です。
ですが、ダニが繁殖するのには、この3つの条件の1つでも欠ければ繁殖できませんので対策ができるのです。
ダニが入らない敷布団選びと、入ってしまった場合の除去方法、日頃の再発防止策、おすすめの敷布団のメンテナンス方法をお伝えします。
2.敷布団のダニ対策おすすめ【予防】(布団の選び方)
通常、敷布団に入ってくるダニは、種類が決まっています。
防ダニ対策の敷布団選びには、
①エサのない素材にする
②防ダニ素材を使用する
③乾燥機が使える素材
を検討することをおすすめします。
では、具体的にみていきましょう。
2-1【敷布団のダニ予防<エサのない素材にする>】
ダニは、温度、湿度、エサの3つの条件がそろわないと繁殖できません。
そう!
この3つの条件の1つでも欠けさせればよいのです。
となれば、敷布団はダニのエサがない素材がおすすめです。
ダニ対策に、どのような素材が敷布団におすすめかというと、天然繊維系ではなく、化学繊維にすればよいのです。
たとえば、ポリエステル、樹脂(「エアウィーヴ」)、ウレタンなどです。
ただ、ポリエステル、樹脂は保温力がないのでダニ対策にはよいかもしれませんが、からだが冷えて、秋冬に寒いです。
それを考えると、ウレタン素材がおすすめです。
2-2【敷布団のダニ予防<防ダニ素材を使用する>】
防ダニ素材を使った敷布団が販売されています。
「ケパック」が一番有名です。
ところが、この「ケパック」は、防ダニ効果が半年しかもちません。
また、ケパック100%にしないと、防ダニ効果が保証されないようです。
ですから、羊毛綿とケパックを混合して「防ダニ」として販売しているところがありますが、本来は防ダニ効果はうたえず、おすすめできません。
また、インターネットで分厚い敷布団を販売しているところがありますが、こちらの場合、片面が羊毛綿、片面が「ケパック」です。
この場合、片面は防ダニ、片面は防ダニではないということになり、防ダニとはいえず、おすすめできません。
防ダニには「ケパック」100%がおすすめです。
もう1つ、おすすめの防ダニ効果のある素材があります。
櫻道ふとん店の特許「温泉綿」(トルマリン配合)です。
このトルマリンには、遠赤外線効果とマイナスイオン効果、微弱電流効果があります。
触るとふんわりほのかにあたたかくなるのですが、トルマリン鉱石のなかにホウ酸が含まれてます。
このホウ酸は人畜無害ですが、ダニやゴキブリなどの昆虫にとっては苦手な物質で、ホウ酸があると繁殖できません。
目を洗う薬に使用するくらい安全で、飲んでも無害のホウ酸を含んだ「温泉綿」を使用した敷布団なら安心ですね。しかも防ダニ効果が長く期待でき、刺される心配もなくおすすめです。
2-3【敷布団のダニ予防<乾燥機が使える素材>】
防ダニ素材を使用しても、コナダニ、チリダニ、ホコリダニは、空気中に浮遊しています。これら、ほこりやダニなどを含めて、ハウスダストと呼びます。
ハウスダストは、ほこりと一緒に布団の上に舞い降りてきてしまいます。
こちらをゼロにすることは無理なので、ハウスダストとそれに含まれるダニ対策の敷布団には、乾燥機が使える素材がおすすめです。
ダニは、60℃以上の熱を加えると死滅します。
ですから、敷布団は乾燥機の熱に耐えられる素材がよいでしょう。
ウレタンや、ベッドマットレスのスプリングなどは、熱に強いのでおすすめです。
3.敷布団のおすすめダニ対策【除去】
敷布団の防ダニ対策で、ダニを除去するためには、4つのステップを踏むのがおすすめです。
①薬剤を使って部屋からダニを除去
②敷布団をクリーニング・丸洗い
③敷布団に布団乾燥機・掃除機をかける
④再度、薬剤を使う
敷布団だけきれいにしても、肝心の部屋にいたなら、ダニはすぐ敷布団に入り込みます。
ですから、しっかりステップを踏むことをおすすめします。
3-1【<敷布団のダニ除去1>薬剤を使って部屋からダニを除去】
部屋を閉め切ってダニ用の「バルサン」をたきます。
ベッドであれば、スプリングも一緒に消毒です。
この間に、敷布団やベッドパットなどはクリーニング、丸洗い、打ち直し、洗濯などによって徹底的にダニを除去しておきます。
「バルサン」の取扱説明書に従ってダニ退治をしてください。
(「ダニアース」などもあります)
意外に思うかもしれませんが、ベッドの鉄製でできているスプリングの中にも、ダニが入っていることがあります。
寝室の場合は、スプリングマットレスも一緒にダニ退治することをおすすめします。
3-2【<敷布団のダニ除去2>敷布団をクリーニング・丸洗い】
部屋のダニ退治と同時に、敷布団はクリーニングまたは丸洗いに出しましょう。
中までしっかりと洗ってもらい、ダニを退治してもらいます。
ちょっと強めの乾燥をしてもらうと一層よいのでおすすめです。
打ち直しできる敷布団なら、打ち直しが最高のダニ除去の手段です。
3-3【<敷布団のダニ除去3>敷布団に布団乾燥機・掃除機をかける】
天日干しだけではダニは死滅しません。 木綿わた布団など、がんがん天日干しをしても、日光が当たらない裏側に逃げこむからです。
天日干しやクリーニング帰りの敷布団のおすすめメンテナンスとして、60℃以上の熱風をあてましょう。ダニは死滅します。
家庭用の布団乾燥機でも大丈夫ですので、敷布団には、たまに布団乾燥機をかけましょう。
また、そのあとに掃除機をかけると、なおよいです。
この掃除機は布団専用でなくても大丈夫です。
できれば、紙パックのダニを通さない掃除機をおすすめします。
ゆっくりとかけると、しがみついているダニもとれます。
3-4【<敷布団のダニ除去4>再度、薬剤を使う】
いったん部屋の中のダニを駆除しても、まだ卵が残っています。 敷布団の中のダニはクリーニングの乾燥機でゼロになっていますので、部屋の中に残っているダニの卵退治が最後の仕上げになります。
この卵は、「バルサン」をしたあと、2週間後にもう1回行うと、卵からかえったダニが退治できます。こうすると、ほぼゼロになるのでおすすめ。
あとは空気中にいるチリダニ、コナダニ、ホコリダニなので、掃除機を軽くかければメンテナンスが終了します。
4.敷布団のおすすめダニ対策【再発防止】
ダニが入りにくい素材の敷布団を使用しても、ほこりと一緒に空気中に舞っているダニの死骸などがどうしても付いてしまいます。
このようなハウスダスト系のダニは掃除機で除去し、たまに布団乾燥機をかけるか、1年に1度程度の布団クリーニングをすれば、とてもキレイな敷布団になり、部屋もダニが少ない環境となります。
畳はどうしても、ダニが生息しやすい環境になってしまいます。
特に、昔からある畳床のしっかりした畳は、ダニにとって快適なすみかになります。
ダニアレルギーがなければ、日本人は昔からダニと共生していたので、気にしないのが一番ですが、アレルギーがある場合は、中身が化学素材の発泡スチロールの畳に替えるのがおすすめです。
とはいえ、やはりこまめな掃除機がけやぞうきんがけが必要です。
5.ダニ対策にもおすすめ!櫻道ふとん店のオリジナル敷布団
特許「温泉綿」に配合されている天然石トルマリンのなかに、ホウ酸結晶が含まれています。このホウ酸は人畜無害で、目薬に使われるほど、からだに優しいのですが、ダニはこのなかで生活できません。
そこでおすすめなのが櫻道ふとん店オリジナル敷布団「腰いいね」「快眠の王」です。
この「温泉綿」を使ったオリジナル敷布団「腰いい寝」「快眠の王」なら、からだに優しく、ダニを気にせずに眠れておすすめです。
おまけですが、ゴキブリもホウ酸は苦手ですよね。