1.敷布団のカバー、シーツ、敷パットの違い
敷布団にかけるものとして一般的に使われているカバー、シーツ、敷パット。
それぞれの種類や役割を考えたことはありますか?
まずは、その違いを知るところから。
布団カバーは、ファスナーが付いていて、布団を丸ごとすっぽり入れて、布団を汚れから守るものです。
シーツは敷布、文字通り敷布団用の布です。
一枚の布でできたフラットシーツが本来の形です。
ベッドのマットレスにワンタッチで止められるようにつくってあり、
裏側にゴムが入っているボックスシーツ、
和式の敷布団をボックスシーツのようにワンタッチで止められるよう裏側にゴムが入っているフィットシーツ、ワンタッチシーツなど、
使いやすい形状のものも増えています。
敷パットは、多少厚みがあって裏側のゴムなどで敷布団に固定するもの。
たくさんの素材のものが販売されているので迷うかもしれません。
直接肌に触れることを意識し、その季節ごとに素材感や手触りの好みで選ぶといいでしょう。
敷布団のカバー、シーツ、敷パットの違いがわかったところで、それぞれの役割に応じたおすすめのセットをご紹介します。
和式の敷布団でしたら、敷布団カバーと敷パットの組み合わせがおすすめです。
敷布団カバーは、たまに洗濯すれば大丈夫。
敷パットをジャブジャブ洗って清潔感を保ちましょう。
ベッドマットレスでしたら、ボックスシーツの上に敷パットの組み合わせがおすすめ。
和式の敷布団と同様に敷パットをジャブジャブ洗って清潔感を保ちましょう。
フローリングにマットレス(機能性マットレス)でしたら、フィットシーツかワンタッチシーツで、これにも敷パットをプラスしましょう。
季節や、マットレスの種類によっては、フィットシーツかワンタッチシーツだけでもよいかもしれませんね。
2.敷布団のカバーとシーツの選び方
敷布団のカバーやシーツを選ぶ際のポイントはいくつかあります。
選び方のコツがわかれば、選ぶのも楽しくなります。
2-1【敷布団のカバーやシーツを敷布団の種類で選ぶ】
敷布団の場合、カバーがたくさん販売されてますので、素材や柄を楽しみながら選べます。
ベッドのマットレスの場合、1枚物のフラットシーツか、裏にゴムが入っているボックスシーツが必要でしょう。
市販されているものの多くは無地で、カラーを選ぶのが一般的です。
柄物がお好みでしたら、櫻道ふとん店で生地を選んでいただければ、ボックスシーツもおつくりできますよ。
フローリングにマットレス(機能性マットレス)でしたら、厚みの種類がたくさんあるので、1枚物のフラットシーツをお使いになるか、ワンタッチシーツ。
あるいは敷パットだけ。という選択もあります。
2-2【敷布団のカバーやシーツを季節で選ぶ】
カバーでしたら、季節で柄を変更するのがおしゃれ。
敷パットは、季節で素材を変えるのがおすすめ。
春はタオル地か綿生地がいいでしょう。汗ばむ日にも、寒い日にも、使えます。
梅雨どきはガーゼ生地かしじら織。サラッと気持ちよく使えます。
夏は麻かクール素材。でもやっぱり日本の夏は麻がおすすめ。汗ばんだ肌もヒンヤリします。
秋はタオル生地。汗をしっかり吸い、寒い日も大丈夫。
冬は、櫻道ふとん店の「温泉敷パット」か「温泉かんたんシーツ」が断然おすすめ。
天然由来の遠赤外線が放出されていますので、電気毛布がいらない暖かさを実感できます。
1枚物のフラットシーツは一年中綿100%が一番。
ベッド用のボックスシーツは春夏が綿100%、秋冬はタオル生地がおすすめです。
2-3【敷布団のカバーやシーツを素材で選ぶ】
敷布団のカバーは綿100%が一番。
安い品だとテトロンと綿の混合が多いです。
すぐ乾きますが、毛玉ができるのでおすすめできません。
最近では、やわらかで肌触りのいい生地がたくさん出ています。
超長綿(ちょうちょうめん)といって、普通のカバーにする糸よりも細くて長い糸を使い、とてもやわらかな布団カバーがつくれます。
糸の太さが60番と80番があり、通常の糸が30番手、40番手なので、2分の1の細さという糸で生地をつくっていることに。
つまり重さも2分の1で、2倍やわらか。80番手になるとシルクよりもやわらかです。
もちろん綿なので、長持ちします。
普通に使って5年以上は使えます。
肌心地よく眠りたい方は、掛布団カバー・敷布団カバーともに超長綿のものを選び、敷パットを使わずに眠ってみてください。
すりすりしたくなりますよ。
ベッドのボックスシーツは通常ブロード織やシーティングといって、40番手でたて糸よこ糸を均等に織りあげたなめらかな生地でつくられます。
しかし、最近の人気は、20番ツイルという太さ2倍の糸で織られた、丈夫でハリのある生地でつくられるもの。
糸が太い分、ブロードと同じ織り方をすると固くなるため、たて糸2本横1本というように斜めに織っていきます。やわらかく織り上げる工夫です。
20番ツイル生地は、糸が太く丈夫なので長持ちする点も人気の秘訣でしょう。
冬はタオル生地のボックスシーツがおすすめですね。
敷パットはタオル生地、ガーゼ生地、フランネル生地、綿生地、ヒート生地、クール生地、麻、「温泉毛布」生地、など種類が大変豊富になりました。
季節に応じて四季折々、梅雨用まで敷パットを用意してもいいかもしれません。
3.敷布団のカバーとシーツの洗濯の頻度
敷布団カバーはファスナーがあるため、ていねいにお手入れするなら洗濯は2週間に1回、通常は1月に1回程度で十分です。
敷布団のシーツや敷パットの場合、1週間に1度程度の洗濯でよいでしょう。ジャブジャブ洗って気持ちよく眠りましょう。